6月19日に全国公開される映画『ザ・ウォーカー』の"宣伝番長"に、清原和博が就任し、19日、都内にて就任会見が行われた。
『ザ・ウォーカー』は、文明崩壊後のアメリカ大陸を舞台としたサスペンスアクション超大作。世界最後の"本"を抱え、30年間ひたすら"西"へ向けて歩き続けている男"ウォーカー"(デンゼル・ワシントン)の前に、本を狙う独裁者カーネギー(ゲイリー・オールドマン)が立ちはだかる。本には、一体何が記されているのか、そして、"西"には一体何があるのか――?
本作を見て、「どんな困難にあっても向かっていく姿に共感した」と言う清原氏。主演のワシントンについて、「軽快でスピーディな身のこなしで、とても56歳と信じられない。剣さばきも見事で、かっこよかったですね」と感嘆し、「不屈の精神と使命感で"本"を守って歩き続けるウォーカーの姿には、9歳から42歳までの約30年間の野球人生にも重なるものを感じた」と感想を語った。また、ウォーカーと重なるという、自身の野球人生いおけつ困難の記憶として、野球選手として前例のない膝の手術からマウンド復活を果たしたエピソードを挙げ、「リハビリ中、本当に(回復に向かって)前に進めているのか分からなくなったり、心の中との闘いがあったが、"手術に勝つ! "という使命感で立ち止まらずに前に進んでいた」と、当時の苦悩と強い想いを語った。
一方、ウォーカーの敵で独裁者のカーネギーについて話が及ぶと、「独裁者的な監督に出会ったこともありましたね(笑)。たしか、参院選に出馬されるんじゃなかったですかね」と、元読売巨人軍監督の堀内恒夫氏にチクリと嫌味をお見舞いする一幕も。逆に、理想のリーダーには巨人の監督で、2009ワールド・ベースボール・クラシックでは日本を優勝に導いた「原辰徳監督」を挙げ、「僕が膝の手術をしたときには、一番足の状態を聞きたいはずなのに、何も聞かずに信じて待っていてくれた」と、原監督とのエピソードも披露した。自身については、「僕は人をまとめるより、和からはみ出す方なので、リーダーのタイプではないです」としながらも、「リーダーになれる人はかっこいいと思っていました」とリーダーへの憧れも。「ずっと野球をやっていたので、やはり監督になりたいという夢はありますね」と将来に向けた想いも明かした。