6月5日公開の映画『告白』の完成披露試写会が19日、都内で行われ、松たか子、岡田将生、木村佳乃が出席した。
2009年度の本屋大賞を受賞した湊かなえの同名小説を、『下妻物語』や『嫌われ松子の一生』などを手掛けた中島哲也監督が映画化。とある中学生で、森口悠子(松たか子)の担任するクラスで殺人事件が発生。事件の真相を追いながら、関わった登場人物たちを独自な形式で描いていく。主題歌はレディオヘッドの『Last Flowers』。
主演の松たか子は「湊さんの作品を中島監督が映画化されると聞いて勇敢に思いました。その挑戦に参加しないのはおかしな話なので、出演することにしました。本当に出演できて良かった作品です」と胸を張り、「教室で喋りすぎたかな(笑)。実は教室のシーンで鼻血を出してしまいました。誤魔化しながらの撮影でしたね。あのシーンを撮る時は、鼻血が出ると思います(笑)」と撮影秘話を明かした。犯人の母親役を演じた木村佳乃は「中島監督の演出を受けたくて出演のお話は即答。監督と初めて会った時に私の顔が人を突き放す顔と仰って……。34年間、そんなことは言われたことがありませんでした(笑)」と話していた。
そんな松と木村に対して「よくこの映画に出演してくれました。イメージダウンしかならないのに(笑)。ちょっと利口な人なら、こんな仕事受けないのにね」と話して笑わせた中島監督は「今までは細かく言って撮影してましたが、今回は自由に演じてもらいました。俳優さんに引っ張られて映画を撮っていましたよ」とキャスト陣の演技を絶賛していた。