NECディスプレイソリューションズは、WQHD(2,560×1,440)表示対応の27型ワイド液晶ディスプレイ「MultiSync LCD-PA271W」を発表した。価格はオープンプライスだが、店頭想定価格は180,000円前後。発売予定は6月3日。ブラックモデルの「MultiSync LCD-PA271W(BK)」も用意されている。
MultiSync LCD-PA271Wは、「MultiSync PA」シリーズの新商品にあたり、3次元ルックアップテーブル(3D-LUT)、広色域10bitカラー p-IPSパネル、カラーエミュレーション機能を採用。カラーマネジメント機能を継承し、PAシリーズのラインナップ強化を図ったモデルとなっている。
画像処理専用IC内蔵の3D-LUTおよび独自色変換アルゴリズムによる「SpectraViewエンジン」を搭載。本体内蔵の高精度フィードバックセンサとの組み合わせにより、外部センサによるキャリブレーションを行わずとも正確な色変換を行える。さらに、「14bitガンマ補正」機能や「ムラ補正(UNIFORMITY)」機能をSpectraViewエンジンで統合して制御することで安定した画質を提供する。
Adobe RGB、sRGBなど対応のICCプロファイルエミュレーション、印刷エミュレーション、色覚エミュレーション機能を搭載。各種エミュレーション結果を、静止画/動画を問わずハードウェア機能にてリアルタイム表示できる。
またPicture inPicture機能、Picture by Picture機能の2画面表示機能を採用し、縦置き表示時にもアスペクト比を保持したまま画面を上下2段に表示可能。2画面表示機能にて異なる2つの「ピクチャーモード」をそれぞれ設定でき、たとえばAdobe RGB表示とsRGB表示を同時に確認することも可能。
別売の専用ソフトウェア「SpectraView II」と同社推奨カラーセンサー(別売)を用いることで、入力に影響を与えることなく、高精度色調整、ガンマ補正が行えるカラーキャリブレーション方式にも対応している。
この他、2台のパソコンを接続できるUSBハブ機能を搭載。キーボードやマウスなどのUSBデバイスを接続しておき、2台のパソコンで切り替えて使用することが可能となっている。また、従来の信号ケーブルによるDDC/CI通信に加えて、専用アプリケーションを利用したUSBによるディスプレイ制御も行える。
仕様は、最大解像度がWQHD(2,560×1,440)、画素ピッチが0.233mm、視野角が水平・垂直共に178度、コントラスト比は1,000:1。最大輝度は300cd/m2。応答速度は12ms(7ms:G to G /RESPONSE IMPROVE ON時)。
インタフェースはDisplayPort(HDCP対応)、DVI-D×2(HDCP対応)。USBハブ機能を備える(up×2、down×3)。チルトは上30度下5度、スウィーベルは左右90度。サイズはW640.4×D235.5×H396.2~546.2mm、重量は約13.6kg(スタンド含む)。