Apple iPad

iPadを文章編集や顧客へのプレゼンテーションなど、ビジネス用途に活用しようと考えている人は少なくないだろう。ある予測によれば、米Appleが4月3日のiPadローンチとともにリリースしたiWorkの3つのアプリ「Keynote」「Pages」「Numbers」について、4月時点での売上が300万ドルを突破しており、年間売上では4000万ドルを超える可能性があるという。

同件を報じているのはBusiness Insiderだ。同誌ではiPadアプリのランキングに注目し、アプリ開発者らの意見を参考にしつつ、有料カテゴリのトップ10アプリが土日に7500本、平日に2,500本ほどダウンロードされていると推定。Pagesの1位を筆頭に、同有料カテゴリでiWorkの3種のアプリがリリース初日以降もトップ10の常連であることを考慮し、週あたりのアプリ1本の販売本数を27,500本とした。これにアプリの種類に合わせて3倍にし、単価である10ドルを掛けることで、825,000ドルとなる。1年を約50週間としても、単純計算で4,000万ドルは軽く超える計算だ。

もっとも、今後もiWorkアプリの人気が継続するとは限らないものの、5月末のiPadの世界リリースで売上が加速する可能性もある。一方で、これらアプリを使うようなユーザーがiWorkアプリ3種を必ずまとめ買いすると仮定すれば、約130万のユーザーが購入するだけでこの数値に到達できる。発売1カ月で米国だけでの総販売台数が100万に到達したことを考えれば、そう難しい目標ではないともいえるだろう。

これに関して最も興味深いのが、年間4,000万ドル以上という売上の持つ意味だ。Business Insiderでは比較対象としてGoogle Docsを挙げており、Googleが同オンラインオフィス製品から得ている全世界での年間売上が約5,000万ドルだという。AppleはiPadのiWorkアプリだけで、この水準を軽く突破する可能性があるというのだ。