ソフトバンクモバイルとスターバックス コーヒー ジャパンは、全国のスターバックス コーヒー店舗内でソフトバンクの公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」を提供すると発表した。同日、スターバックスコーヒー南青山骨董通り店において記者説明会が行われた。
今回の発表は、ソフトバンクテレコムの協力のもと、全国に約880店舗を展開するスターバックスコーヒーの全店に「ソフトバンクWi-Fiスポット」を開設するというもの。当面の目標として、今月末までに200店舗、8月末までに500店舗以上の開設を目指す。店舗内では少なくとも、席の8割以上でWi-Fiが利用できるようにするという。
会見にはソフトバンクモバイル 代表取締役副社長兼COOの宮内謙氏(左)と、スターバックスコーヒージャパン 代表取締役最高経営責任者の岩田松雄氏が出席した。
宮内氏によると、最近ではiPhoneの新規契約ユーザーに女性が増えてきており、スマートフォンの裾野はますます広がりつつあるという。その一方でTwitterでは「スタバでiPhoneがつながるようにして欲しい」という要望が多く見られるようになった。今回の取り組みはこうした声に応える形で、比較的短期間に決定したという。
ソフトバンクWi-Fiスポットを利用できるのはiPhone、iPad、ケータイWi-Fi対応機種のユーザー。iPhoneユーザーはSMSを送ることで得られるURLへ初回時にアクセスするだけで利用でき、次回以降の設定は不要(店舗に来た途端につながるようになる)。これまで無線LANスポットを利用するには設定が面倒なことがあったが、ワンクリックで済むので誰でも簡単に利用できるようになった。
現在、すでに都内の20店舗以上でサービスを開始しているが、利用可能店舗は6月1日から順次全国へ拡大する予定だ。6月1日よりソフトバンクWi-Fiスポットに対応する店舗は、こちらで確認できる。
会見で宮内氏は、Android携帯など他のスマートフォンについてもなるべく早く対応していく考えを示した。また、スタバ以外の喫茶店・飲食店でも同様の環境をつくっていく方針だという。ただ、具体的な企業名はまだ口外できないとのことだった。岩田氏によると、スタバではこれまで他の企業とも協業で無線LANサービスを提供する取り組みを進めてきたが、そちらのサービスも併用して行っていくとのこと。ユーザーにとっては選択肢が増えるので嬉しいところだ。