東京証券取引所は16日、半導体製造装置メーカーのエフオーアイの株式(コード : 6253、市場区分 : マザーズ)について、監理銘柄(審査中)に指定することにしたと発表した。
監理銘柄(審査中)指定期間は、2010年5月16日から、東証が上場廃止基準に該当するかどうかを認定した日まで。
指定理由について東証では、以下の1及び2に該当するためとしている。
有価証券上場規程施行規則第605条第1項第14号(上場会社が有価証券上場規程第601条第1項第11号a前段(有価証券上場規程第603条第1項第6号による場合)に該当すると認められる相当の事由があると東証が認める場合)
有価証券上場規程施行規則第605条第1項第15号(有価証券上場規程第601条第1項第12号(有価証券上場規程第603条第1項第6号による場合)に該当するおそれがあると東証が認める場合)
東証によると、エフオーアイは16日、2009年3月期の財務諸表について、おおむね、「上場時に提出した有価証券届出書に売上高を過大に計上するなどした虚偽の決算情報を記載し、粉飾額は100億円規模に上るとみられる」との報道の内容の通りである旨と、東証への新規上場申請書類においても虚偽の決算情報を記載して上場申請時に提出し、上場承認を得た旨について、開示を行った。
東証では、16日のエフオーアイの開示内容から、「虚偽記載」に該当すると認められる相当の事由(有価証券届出書に重要な内容の訂正を要すると認められる事由など)があり、また、同社が提出した新規上場申請に係る宣誓書において宣誓した事項について、重大な違反を行ったおそれがあると判断。
東証は、「今後の審査の結果によっては上場廃止基準に該当することとなるため、同社株式を上場廃止基準に該当するおそれがある銘柄として監理銘柄(審査中)に指定し、投資者の注意を喚起する」としている。