映画『書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-』(猪股隆一監督)の初日舞台挨拶が15日、東京・新宿で行われ、書道部員を演じた成海璃子、山下リオ、桜庭ななみらが登壇した。

「祈大ヒット」と書かれた自筆の書を手に持って臨んだキャストたち。前列左から高畑光希、山下リオ、成海璃子、桜庭ななみ、小島藤子

書道パフォーマンスを行う高校生たちの実話をもとに製作され、愛媛県の四国中央市で撮影された同作。「市長さんから街の方々まで作品に協力していただいて、皆さんの温かさを感じました」と話す成海は、「ごはんを食べに行ったらサービスしてもらうこともあったし、私が『卓球が好き』と話した後、ホテルに卓球台を入れてくださいました(笑)」と撮影中のエピソードを明かし、会場の笑いを誘っていた。

成海、山下、桜庭ら「書道ガールズ」の5人は、撮影を終えた後もイベント等でたびたび書道パフォーマンスを行ってきた。「そのたびに本番を思い出した」と話す山下は、「筆の感触を確かめながらだったけど、楽しんでやれたと思います。みんなでひとつの作品を作るっていいなと改めて感じました」。一方、桜庭は「皆さんに見ていただける日が来てうれしい気持ちもあるし、その反面、練習から撮影、その後の宣伝活動まで長い時間を一緒に過ごした人たちとは今日が最後。だから寂しい気持ちもあります」と複雑な思いをのぞかせた。

その後、公開初日を迎えての気持ちを、書道ガールズの5人が書で表すことに。いずれも慣れた手つきで書き終えると、MCの合図とともに「祈」「大」「ヒ」「ッ」「ト」の字が披露され、観客から大きな拍手が起きた。

最後は猪股監督が、「何千枚書いたかわからないくらい練習を重ねてきただけに、彼女たちも本物の『書道ガールズ』になり、この映画ができたと思います。その奮闘ぶりをご鑑賞ください」とPRし、成海も「クランクイン前から『吹き替えなしで、全部自分たちで書きたい』という気持ちがすごくありました。見た人が何かしら感じていただけるような作品になればいいなと思っています」。なお、成海は映画のモデルとなった三島高校(愛媛県)の生徒とともに、カンヌ国際映画祭で書道パフォーマンスを行うことになっており、「明日から行きます。頑張ってきます」と決意を述べていた。

映画『書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-』は、新宿バルト9ほかで全国公開中。