米Googleは5月14日(現地時間)、「Nexus One」の提供をオンラインストア直販から提携キャリアの小売店販売に切り替える計画を明らかにした。ネットワークやデータプランなどを1カ所で比較してAndroid携帯を購入できるワンストップショップになると期待されたが、携帯の新たな販売チャンネルとして定着しなかった。
Googleは今年1月に"スーパーフォン"と表現してNexus Oneを発表した。Androidの可能性を十分に引き出すAndroid携帯をGoogleが自ら提供することで、モバイルインターネットの進化を先導するのが狙い。販売方法にGoogleのオンラインストアからの直販を採用し、同ストアで取り扱うAndroid携帯を拡充していく考えを同社が示したこともあり、通信キャリアに導かれた従来のスマートフォンの販売方法に一石を投じる存在にもなった。
Googleによると、世界中で同社の予想を上回る規模でAndroidが採用されており、Nexus Oneが示した先進的な機能も積極的に導入されている。一方でウエブストアはアーリーアダプタのためのニッチな販売チャンネルから抜け出せないのが現状だという。一般消費者からは、実際に製品を手にとって確認できないのが不安だという声が寄せられているそうだ。そこで小売店販売への転換を決断した。すでに欧州ではVodafoneがNexus Oneの販売を手がけており、同様の販売方式を世界規模に広げる。Nexus Oneの小売店での取り扱いが十分に広がったと判断した時点で、Googleのウエブストアでの販売を終了させ、同サイトでは発売中のAndroid携帯の情報を提供していくという。