5月29日公開の映画『ヒーローショー』のイベントが12日、東京・池袋で行われ、井筒和幸監督、ジャルジャルの後藤淳平と福徳秀介、ちすん、椿鬼奴が出席した。

映画『ヒーローショー』のイベントに登場した井筒和幸監督

『パッチギ』の井筒和幸監督が3年振りにメガホンを取った同作は、監督生活35周年の集大成ともいうべき作品。お笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平と福徳秀介を主人公に、若者たちの暴力や憎しみをリアルに描き出す。

この日は、福徳が演じる主人公のユウキがアルバイトで出演し、ある事件のきっかけとなる戦隊モノのヒーローショーをイメージした寸劇が行われ、椿鬼奴も乱入するなど会場を盛り上げた。ゆるい雰囲気の中、イベントは進行したが、井筒監督は「暴力が蔓延している現代において、徹底的に暴力を見せようと思った」と真顔。「『ヒーローショー』というタイトルは仮面を被っている。その裏にある色んなことを確かめて下さい」と観客に向けてアピールした。

相方の福徳とともに映画初主演を果たした後藤は、ちずんとのラブシーンがあることを打ち明け「チュッチュチュッチュしましたよ。揉んだりして(笑)。ご馳走様でした」と大満足な様子。ユウキの恋人で、バツイチ子持ちのあさみを演じたちすんも「(後藤との)キスの味? フリスクの味でした(笑)」と笑顔だった。

スペシャルゲストとして登場した椿鬼奴が、ジャルジャルの2人を襲撃。だが、「電流戦士ギガチェンジャー」が現れて椿は退治された

また、イベント終了後に報道陣の取材に応じた井筒監督は『パッチギ』でヒロインに起用した沢尻エリカについてコメントを求められると、「沢尻君も血祭りに上げられている。かわいそうや。彼女は本当にめちゃくちゃ上手い女優さん。活躍してくれると思うよ。世間がほっとかないって」とエールを。後藤に「この続きを(沢尻と)とやろうよ。5年後に」と続編に意欲を見せていた。

左から椿鬼奴、ちすん、後藤淳平、福徳秀介、井筒和幸

映画『ヒーローショー』は5月29日より角川シネマ新宿ほかで全国ロードショー。

(C)2010『ヒーローショー』製作委員会