東京証券取引所は12日、半導体製造装置メーカー、エフオーアイ(FOI)の株式(コード : 6253、市場区分 : マザーズ)を、開示注意銘柄に指定することにしたと発表した。

開示注意銘柄指定日は、2010年5月13日。開示注意銘柄指定理由は、「有価証券上場規程施行規則第502条第2号a(上場会社に関し、上場株券等の上場廃止の原因となるおそれがあると認められる情報又はこれに準ずると認められる情報が生じている場合)に該当するため」となっている。

エフオーアイに関しては12日、上場時に提出した有価証券届出書に架空取引により売上高を100億円規模で過大計上するなどした虚偽の決算情報を記載していた疑義があり、金融商品取引法違反(有価証券届出書の虚偽記載)容疑で、証券取引等監視委員会が強制捜査に入ったとの報道がなされた。

東証によると、同社は同日、「金融商品取引法違反容疑による証券取引等監視委員会の強制捜査に関するお知らせ」において、強制捜査が入った旨を開示したが、現時点において、上場廃止の原因となるおそれがあると認められる情報に関する事実関係についての東証からの照会に対して、十分な開示が行われているとは認められないという。

このため東証では、「当該開示がなされるまでの間、当該開示がなされていないことを投資者に周知させる必要があると認められる」とし、開示注意銘柄に指定することにした。