前の記事で書いた通り、クラブメッド・チェラティンビーチですっかり南国リゾートを満喫した29歳独身ライターの筆者。とはいえ、実はこのマレーシアの旅にはもう一つのミッションがありまして。

南国といえば……そう、ジャングルですよね!

ということでクラブメッド・チェラティンビーチから出発する一日がかりのオプショナルツアー「ミニサファリ」の体験レポートをお届けしたいと思います。

※ミニサファリ&象保護区域にはオプショナルツアーのため、追加代金が必要となります(クラブメッド内での予約が可能)。詳細は基本情報をご確認下さい

サプライズ1 : 鹿は意外と怖い

ジャングルの中の動物園「DEERLAND」。現地の方が趣味で動物を飼っていたのがそもそも始まりだったのだとか

クラブメッドからバスで移動すること2時間半(!)、まず到着したのは「DEERLAND(ディアランド)」。一言でいうなら「動物園」ということになりますが、日本のそれとちょっと違うのは、ここがジャングルの中にあり、直接動物と触れ合えるということでしょうか。 なので、入ってすぐに出会える鹿とも、

餌は鹿煎餅……ではなく、ジャガイモ

こんなに近い距離で餌をやることができるのです!

……とさも凄いことのように言いましたが、よく考えると鹿自体は奈良公園とかにもたくさんいてそんなに珍しいものではありませんよね。

しかしですよ、

すごい勢いで餌めがけて突進してくる鹿

何十頭もいる鹿が手に持った餌めがけて一気に押し寄せてきて、

手ごと食われるかと思った

器用に二本足で背伸びしてここまで食らいついてくるというのは、ちょっと予想外でした。

「鹿って大人しくて可愛いですよね~」みたいにぬるいことを言っている方がもし周りにいらっしゃいましたら、ぜひ教えてあげてください。「鹿は意外と怖いぞ」と……。

いや、確かに可愛いんですけどね

サプライズ2 : 大蛇の皮膚は高級なバッグの感触

この旅の計画を立てていて、「ジャングル」という単語を聞いたときから嫌な予感はしていたんですよ……していたんですが、心のどこかで否定していました。それはないだろうと。いくらなんでもないだろうと。

しかし往々にして、そういう予感ほど当たってしまうものなのです。

ギャー!!!!!

ででで、出たー!!!

何を隠そう、僕は田舎育ちの癖に蛇だとか蛙だとか、そういう爬虫類or両生類の類が一番苦手なのです。

一刻も早くこの場から逃げ出したい!

いつでもダッシュできるようクラウチングスタートの態勢で身構えた僕に向かって、同行していた編集さんが笑顔でこう言い放ったのでした。

「巻いてください」

……。

表情が写っていませんが、首のシワを見ていただければ僕の顔がどれだけ引きつっていたのかおわかりいただけるかと

社会人8年目にして痛感しました。仕事って大変。

……え? 感想ですか? そうですね……半分意識が飛んでいたのではっきりは覚えてないのですが、蛇の皮膚の感触って高級なバッグと同じなんだなあって思いました。……ただしコイツはバッグと違ってぬるぬる動きますけどね……。

知らないうちに鞄の持ち手にまで巻き付いていてなかなか去ってくれなかった蛇。もう勘弁してください!

サプライズ3 : ジャングルの魚が予想以上に美味!

さて、そんなこんなで「DEERLAND」を後にした僕が次に向かったのはジャングルの奥地でした。

目的は――そう、ジャングルクッキングです!

当然電気もガスもないので火をおこして作ります

スパイシーな香りが

聞いたところによると、単にジャングルのど真ん中でご飯を食べるというだけでなく、食材もそこらへんで捕れたものを使っているのだとか。そ、それって本当に大丈夫なの……?

不安に駆られながらメインディッシュである謎の魚を食べてみると……。

そこらへんで捕れた魚をそこらへんで捕れた葉っぱで包んで蒸し焼きにしたもの

ソースは何と醤油。日本のとは違ってトウモロコシ成分が入っているのだとか

お、美味しい……!?

いや、ホントに冗談抜きでめちゃくちゃ美味しいんですコレ。いったい何という魚なのか気になったので尋ねてみましたが、「そこらへんで捕れた魚」としか教えてくれませんでした。これは何とかして日本でも食べたいところです。

ご飯はいわゆる「ちまき」。味は普通

ところで余談ですが、ジャングルクッキングで出された飲み物が水とコーラだったのには笑いました。コーラて! こんなジャングルのど真ん中まできてバリバリの人工飲料て! ……まあ美味しかったですけどね。

ジャングルの真ん中で異様な存在感を放つコーラの缶

サプライズ4 : 象が意外と毛深い

昼食も終わったところで、いよいよ本日のメインイベント。象乗り体験ができる保護センターへと向かいます。

ここはジャングルというわけではなく、わりと有名な観光地のようで、現地の幼稚園児が遠足として使ったりもするようです。

ELEPHANT CONSERVATION CENTRE(象の保護センター)

壁に描かれた象のイラストがさりげなく怖い。明らかに人間を憎んでいる目をしている。あと「G」の何とも言えないセンス……

ここでは檻などを挟むことなく象と触れ合えるのが一番の売り。ということで、僕もおっかなびっくりで象タッチに挑戦してみましたよ。

象、大人気

毛! 毛が堅い!

その感想ですが、とりあえず象って意外と毛深いです。今までそんなイメージなかったのでちょっと驚き。やっぱりこうやって触れ合わないとわからないことってあるもんですね。

餌やりにも挑戦してみました! 手ごと食われるかと冷や冷やしましたがもちろんそんなことはなかったです

そしてとうとう本日最後のお楽しみ! 象乗り体験です。

サプライズ5 : 象に乗って歩くのが楽しい!

象に乗ること自体は他の国でもわりと体験できるらしいのですが、ここでの最大の売りは、鞍とかそういうものを一切付けずにそのまま乗れること。つまり象の背中の感触がダイレクトに尻に伝わってくるわけです。

おそるおそる……

スタッフが一緒に乗ってくれるのでしがみついていればOK

乗り心地を心配していましたが、これが意外と悪くなかったです。もちろん馬よりは高さがありますが、若干高所恐怖症の気がある僕でも特に怖さは感じなかったので問題ないと思います。

家族やカップルにもお勧めです

ちなみに象乗り体験は陸上だけでなく、近くにある川でも体験することができるのですが、こちらはサービスとして川の中で象が転んでくれるので、大切なものは決して身につけないようご注意を……。

水着で乗るお客さんたち。転ぶ気満々

グラリ

バシャーン!(これを何度も繰り返す象。すごく訓練されている)

一度水に落ちたらもう濡れるのは気にならなくなったのか、象と一緒に水遊びを始める人々

そんな感じで幕を閉じたジャングル体験ツアーでしたが、クラブメッドとはまた違った意味での非日常を味わうことができ、とても有意義な時間を過ごせました。

皆さんもぜひ、マレーシアに行かれた際には、南国ならではの豊かな自然を体験してみてくださいね!