モデルの小森純、タレントの坂東英二、アヤカ・ウィルソンが8日、都内で行われたアニメ映画『昆虫物語みつばちハッチ~勇気のメロディ~』のアフレコ収録に参加した。

『昆虫物語みつばちハッチ~勇気のメロディ~』のアフレコに臨んだ(写真左から)坂東英二、アヤカ・ウィルソン、小森純

名作アニメ『昆虫物語みなしごハッチ』の放映から40年。映画『おくりびと』の脚本家・小山薫堂氏の総合プロデュースで製作された本作では、シリーズ初となる人間の少女・アミィ(アヤカ・ウィルソン)が登場。虫と話ができるアミィと、母を探す旅を続けるハッチとの交流を通じ、お互いの世界を思いやることの大切さが描かれる。

アフレコに臨んだアヤカは、「そうだ! 一緒にハッチのママを探そう」、「1人より2人だよ。じゃなくて…1匹と1人か」など、12歳とは思えないほど落ち着いた様子で台本を読み上げていった。一方、フンコロガシのポンチョを演じる小森は、本作がアフレコ初挑戦だけに緊張気味。自身のセリフを飛ばしてしまい、「難しいですよね……」と苦笑いを浮かべる一幕もあった。

「ポンチョが男の子だと今日知りました。やっぱりしゃがれた声には、女の子の声は無理なんだなと思って…」と小森は苦笑い

アミィ役のアヤカ・ウィルソン。本作への出演に「私の誕生日は8月3日でハチミツの日。だから運命的に感じました」

「僕の役はおじさんだけど非常に優しく、イメージが上がるかも」と坂東。「これで卵のイメージから脱却できるかな(笑)」

その後の会見で、小森はアフレコを振り返り、「手汗がすごかったです(笑)。こんなに緊張するんだなと思って」。しかしアフレコの点数を聞かれると、「初めてだったし、頑張ったつもりなので80点くらいはあげたいかな」との答えが。「けっこう高いですね」と報道陣に返され、「調子に乗りました。すみません」と平謝りだった。

旅の途中でハッチが出会うコガネムシ、その名も「コガネナシ」の声を演じた坂東には、唐突に「ゆで卵にハチミツはかけますか?」と質問が。「あのね、何でもやればいいってもんじゃないんですよ。卵はもっと大切で貴重なものだったし、ハチミツも僕らの手に届かないものでしたから」と半ば呆れ気味の坂東は、実際にハチミツをかけたゆで卵が登場してもなお、「この卵は味が付いているから、僕にとってはダメなんですよ」と持論を展開。さらに「ハチミツなら紅茶に入れるのが一番おいしい」と話すと、報道陣から「おしゃれですね~」の声が。これには坂東も、「僕はどういう人間やと思われてるんですか!?(笑)」と苦笑いを浮かべていた。

母を探す旅の途中、ハッチは人間の街・セピアタウンに迷い込む。虫と会話ができる少女・アミィと出会い、セピアタウンの虫たちとも交流を深めるハッチ。だがある日、スズメバチの一群が襲来し、仲間をさらっていってしまう――。

映画『昆虫物語みつばちハッチ~勇気のメロディ~』は、7月31日より新宿ピカデリーほかで全国ロードショー。

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