プジョー・シトロエン・ジャポンは5月6日、新型コンパクトモデル「シトロエン C3(Citroen C3)」の販売を開始した。価格は209万円と239万円(Exclusive)。
シトロエンC3は、2002年のデビュー以来、全世界で200万台以上を販売したベストセラーモデル。今回、8年振りのフルモデルチェンジを行なった。なお欧州では2009年11月より販売がスタートしている。
新コンセプトは、"VISION"と"DRIVE"を掛け合わせた"VISIODRIVE(ビジオドライブ)"。今までに類を見ない広い視界と高い快適性を融合させ、新しいドライビングプレジャーを提案するという。
全長は4mを切る3,955mmのコンパクトなボディながら、美しい曲線を用いたラウンドフォルムなどで躍動感と重厚感を表現した。特徴はドライバーの頭上後方にまで広がる"ゼニス フロントウインドウ"。垂直視界方向の視界が最大108°まで広がり、フロントシートに居ながらにしてパノラマビューが楽しめる。スライディングサンバイザーを降ろすことにより、直射日光を遮ることも可能。
室内空間はグローブボックスの張り出しを抑えたり、フロントシートバックの形状を工夫するなどして、クラス最大級のゆとりを実現。トランクは300L(リッター)の大容量を確保した。メーターバイザーは前方から光を通すことで宙に浮いたようなデザインとしたほか、クルーズコントロール、スピードリミッター、さらにExclusiveにはオートエアコン、バックソナーなどを装備する。
エンジンは、ヨーロッパ排出ガス規制「Euro5」に適合したDOHC 16Vの1.6Lエンジンを搭載。最大出力は88kW(120ps)/6,000rpm、最大トルクは160Nm(16.3kg-m)/4,250rpmを得ている。マニュアルモードを備えた4速ATが組み合わせられ、低燃費化と排出ガスのクリーン化を達成した。サスペンションシステムは、フロントにマクファーソンストラット式、リアにトーションビーム式を採用。快適な乗り心地と卓越した走行安全性など、シトロエン伝統のドライブフィールを受け継いでいる。さらに欧州の自動車衝突安全テスト「Euro NCAP」において、総合評価でセグメント最高レベルの4つ星を獲得している。
C3のボディカラーは全8色。C3のシート地はベロアで、ラマ(グレー)とミストラル(ブラック)の2カラーを設定。一方、C3 Exclusiveにはスウェード調のアルカンタラ&ファブリックのコンビネーションのシート地とし、ミストラル(ブラック)のシートカラーが標準設定となる。レザーは受注生産となり、追加料金は20万円。