米Googleは5月4日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」のベータ新版となるv5.0.375.29をリリースした。大幅に改善されたV8 JavaScriptエンジンを搭載しており、V8プロジェクトチームは「これまでで最大規模のスピードおよびパフォーマンスの向上を実現するエンジンが組み込まれた」とアピールしている。またHTML5機能サポートの追加、Flash Playerプラグイン統合など重要な新機能追加も行われた。Google Chromeのベータチャンネルから、Windows用Mac用Linux用を入手できる。

v5.0.375.29はV8ベンチマークおよびSunSpiderベンチマークで、前回のべータチャンネル・リリースよりも30%-35%高いスコアをマークしている。Chromeの最初のベータ版に比べると213-305%の高速化になるという。

V8ベンチマーク (長い方が高速)

SunSpiderベンチマーク (短い方が高速)

最新ベータ版では、HTML5とFlashの両面でサポートが強化された。HTML5機能サポートにGeolocation、Appキャッシュ、 Webソケット、ファイルのドラッグ&ドロップなどが加わり、3月に開発者/テスター向けChromeプレビュー版に統合されたAdobe Flash Playerプラグインが今回初めてベータ版に組み込まれた。同プラグインを有効にするだけでFlash Playerを別にインストールすることなくFlashコンテンツを利用でき、Chromeの自動アップデート機能を通じてChrome内蔵のFlash Playerのセキュリティ/ 機能をアップデートできる。

またSync機能を使ってブックマーク以外にも、ブラウザの設定(ホームページ、スタートアップ設定、言語、コンテンツ設定、テーマなど)を同期できるようになった。