米Appleは4月30日(現地時間)、米国で「iPad」のWi-Fi+3Gモデルを発売した。

Wi-Fi+3GモデルはIEEE 802.11a/b/g/nとBluetooth 2.1+EDRに加えて、UMTS/HSDP(850/1900/2100 MHz)およびGSM/EDGE(850/900/1800/1900 MHz)のデータ通信機能を内蔵する。SIMカードにmicro SIMが採用されており、SIMロックはかけられていない。米国ではAT&TがiPad Wi-Fi+3Gモデル向けに、通信量が250MB/30日間(月額14.99ドル)と無制限(月額29.99ドル)の2つのデータ通信プランを用意している。3Gデータ通信以外では、位置情報機能としてAssisted GPSを備えるのがWi-Fiモデルとの違いになる。

米国各地のApple Storeは午後4時に一旦閉店し、Wi-Fi+3Gモデル発売の準備を整えて1時間後に再びオープンした。iPadがベールを脱いだ4月3日のWi-Fiモデル発売時に比べると穏やかな発売開始だったが、3G機能を必要とする人にとってはこの日がiPadの発売日に等しい。カリフォルニア州のApple Storeパロアルト店では再オープン時に50人以上が行列をつくり、 その後も3G対応モデルを体験できるテーブルだけは人が絶えることがなかった。

「iPad」Wi-Fi+3Gモデル発売開始直前のApple Storeパロアルト店

行列に並ぶ人たちが午後の日差しを避けられるように、Apple Storeのスタッフが傘を配布