フィンランドNokiaは4月27日(フィンランド時間)、OSに「Symbian^3」を採用したスマートフォン「Nokia N8」を発表した。予想価格は370ユーロ。2010年第3四半期に一部市場で販売を開始する。

N8は、「人、場所、サービスと直感的にコネクト」をコンセプトに開発されたNokiaの最新のフラッグシップ端末で、充実したカメラ(動画)やソーシャル機能が特徴。

開発遅れが伝えられていた「Nokia N8」。通信方式はWCDMA/EDGE/GSMとWi-Fi(IEEE802.11 b/g/n)に対応する

Carl Zeiss光学レンズとXenonフラッシュライトが付いた動画撮影対応の12メガピクセルカメラを搭載し、HDレベルの動画を撮影・編集が可能。最新のサラウンド音声技術「Dolby Degital Plus」やHDMI端子も搭載する。ソーシャル機能としてはTwitter、Facebookなどのサービスをサポートしており、単一のアプリディレクトリで管理できる。

画面は3.5インチ。寸法・重量は113.5×59.12×12.9mm・135g

ダークグレー、ブルーなど5色展開。内蔵メモリは16GBで、microSDカードで32GBまで拡張可能

加えて、世界70カ国の地図を含む「Ovi Maps」のナビゲーションサービスをバンドル(無料)するほか、同社のアプリケーションストア「Ovi Store Apps」も利用可能。

OSはオープンソースのSymbian^3を採用。マルチタッチ、フリックスクロール、ピンチズームなどのジェスチャータッチ機能が利用できる。Symbian Foundationは今年2月、同OSのソースコードをオープンソースとして公開しており、N8は同OSを搭載した初の携帯電話でもある。

なおNokiaは、N8ではじめて開発ツール「Qt」を統合。QtはUIフレームワーク/アプリケーション構築ツールで、モバイルではSymbian、MeeGo(Maemo)、それにWindows Mobileをサポートしている。これにより、アプリケーション開発者を奨励する狙いだ。