パナソニックは26日、都内にてマッサージソファの新製品発表会を行った。今回発表されたのは、手触りの良いファブリック仕様の「EP-MS41」と、高級感あふれるレザー仕様の「EP-MS50」の2製品。どちらも、マッサージ機能はもとより、インテリアとして室内にマッチするデザインに力点を置いたプロダクトとなっている。
女性に支持されるブランドとして強化
「パナソニックでは、2018年エレクトロニクスNo.1の環境革新企業へ向けた新中期計画がスタートしました。ヘルスケアは、これにおける6つの重点事業のひとつです」。
パナソニック アプライアンス・ウェルネス マーケティグ本部の中島幸男氏は、そう力強く語る。エコナビやナノイーといったテクノロジーを武器に展開する同社のアプライアンス・ウェルネス部門は不況の影響を受け厳しい市場環境となっている中でも、前年を上回る販売実績をあげたという。
中でも「Panasonic Beauty」ブランドとして展開したナイトスチーマー、ナノケア、ポケットドルツなどは新たな需要を喚起・開拓したヒット商品となった。このほかにもヘルスケア商品は女性に好評で、好調に台数を伸ばしているという。これらのことは、「女性が健やかな美を求めていることを示している」と中島氏はいう。そこで、女性のためのソリューションとして「Panasonicヘルスケア」ブランドを確立、先述の「Panasonic Beauty」ブランドとともに、女性に支持されるブランドとして強化していくとのことだ。
今回発表されたEP-MS41とEP-MS50は、「Panasonicヘルスケア」ブランドのフラッグシップともいえる製品だ。
マッサージソファ購入の動機は「デザイン」
マッサージソファの購入者も近年は女性が目立ち、また若年齢化しているとのこと。したがって、マッサージチェアに求められる要素もまた変化してきている。
「09年モデルのマッサージソファをご購入いただいた方々の動機として、"デザイン"を挙げる方が75%と、もっとも多かったんです。これはデザインに携わる者として非常に光栄ですね」。
そう語るのは、パナソニック電工 電器デザイングループの青木基浩氏。デザイン以外の購入動機は「収納式オットマン(フットマッサージ)」「コンパクトサイズ」と続く。「マッサージ感」は、驚くべきことにわずか22%だった。
そこで、新製品のEP-MS41およびEP-MS50は、09モデルで好評だった部分をさらに強化。手軽に本体色を変更できる別売の「着せ替えカバー」(EP-MS41のみ)には、新しいカバー展開として"柄"を設定。「ブルーストライプ」と「イエローフラワー」が用意された。
また、上記の柄のほかにも新色を追加。「マスタードイエロー」、「ターコイズブルー」「カシスレッド」、「アーモンドブラウン&コーヒーブラウン」、「クリームアイボリー」「グラスグリーン」、「アプリコットオレンジ」、「プラムパープル」の8色のカバーが用意される。この新着せ替えカバーは、従来機(着せ替えカバー対応機)にも使用できるとのこと。なお、「ブルーストライプ」、「イエローフラワー」、「マスタードイエロー」、「アーモンドブラウン&コーヒーブラウン」、「クリームアイボリー」の5色は、EP-MS41本体色としても設定される。
着せ替えとファブリックの手触りがポイントのEP-MS41に対して、上位機種のEP-MS50はシルバーステッチが目を引くレザー仕様の高級感が魅力。ボディカラーはブラックとアイボリーの2色展開となる。また、腕をゆったり置くことができるワイドなアームレストを装備し、ソファ全体のオーガニックフォルムと相まって、くつろぎ感は極上だ。さらに、EP-MS50のみ座面エアーバッグを新搭載。臀部や太ももをやさしく刺激する。
EP-MS41、EP-MS50両機種ともに新機能「レッグレスト」を装備。ソファ下部に格納されているレッグレストを展開することで、足を乗せての「マッサージスタイル」、ふくらはぎをあずけた「くつろぎスタイル」と使い分けることができる。
EP-MS41、EP-MS50とも、6月21日発売予定。価格はオープンだが、予想市場価格はEP-MS41が20万円前後、EP-MS50が23万円前後。月産台数は各6,000台。
なお、同モデルはイタリア・ミラノで開催中のデザイン展示会「ミラノサローネ」にも参考出品。デザイナーをはじめインテリア関係の専門家からの評価も高かったという。