WDLC(ウィンドウズ デジタル ライフスタイル コンソーシアム)は、4月27日から9月30日まで、地デジを軸に、夏商戦に向けたキャンペーンを展開する。今回のタイトルは「Watch PC?『パソコンも地デジカ!!』」で、2011年7月のテレビ放送の完全デジタル化に照準を絞り、1,000万台の地デジ対応PCの普及を目指している。
WDLCは、ハードウェア(PC、携帯電話、デジタル家電など)、ソフトウェア、情報・コンテンツサービスなどを相互に連携させた新しいデジタルライフスタイルの提案を共同で行い、利用者を増やすことによる市場全体の活性化を目的に活動している。2007年11月に参加企業48社でスタートし、4月27日現在、参加企業は100社に拡大している。同コンソーシアムでは、2008年から季節ごとの各商戦に向けたキャンペーンを展開しており、キャンペーンは今回で5回目となる。
WDLCでは、現在、デジタル化されていないテレビは全体の31%にあたる3,442万台あるとみており、このうち2,900万台弱が、今後デジタル化されると見込んでいる。そして、2,900万台弱のうち1,000万台程度が寝室や書斎といったセカンドルームで使われるテレビと予想しており、WDLCでは、今後、このセグメントに注力した活動を展開していくという。
キャンペーンには、NECパーソナルプロダクツ、オンキヨー、ソニー、東芝、富士通、マウスコンピューターなどのパソコンメーカー、アイ・オー・データ機器、バッファロー、ピクセラなどの周辺機器メーカーのほか、テレビ局、量販店など26社が参加している。
キャンペーンでは、これまで同様、パソコンで地デジが視聴できることを認知させる活動を行うのと同時に、パソコンならではの使い方や付加価値を提案し、販促活動を行っていく。
パソコンならではの使い方や付加価値の中心になるのが、コミュニケーション。オレンジ・アンド・パートナーでは、同じテレビ番組を見ている人とTwitterのつぶやきを共有できる「ピーチク」の試験提供を実施するほか、ドワンゴでは、テレビ番組を視聴しながらコミュニケーションを行う「ニコニコ実況」を6月から提供する予定だ。
また、プレゼントキャストでは、放送中のテレビ番組名や放送局名が表示される「テレビNaviガジェット」を開発。ガジェットは、今回のキャンペーンに協賛しているPCメーカーやチューナーを提供しているメーカーから順次提供される予定だ。このガジェットでは、各放送局のおすすめ番組やドラマやアニメの特集、インタビュー動画などが提供されるほか、クリックするとチューナーが自動で立ち上がり、テレビ視聴が行えるような仕様になっている。
バッファローは、Windows7メディアセンター専用USB接続地デジチューナー「DT-H10/U7」用の「テレビNaviガジェット」の無償ダウンロードを27日から開始したほか、DT-H10/U2、DT-H10/PCI、DT-F100/U2、DT-H33/U2、DT-H33/PCI、DT-H55/U2Wの各製品用のガジェットも5月中旬からダウンロードを開始する予定だ。
アイ・オー・データ機器も、GV-MVP/VS、GV-MVP/VZ、GV-MVP/HS3、GV-MVP/HZ3、GV-MVP/HX2、GV-MVP/HZ2W、GV-MC7/VS、GV-MC7/VZ、GV-MC7/HZ3の9製品用の「テレビNaviガジェット」のダウンロードを27日より開始した。
WDLC会長であるマイクロソフト代表執行役 副社長 堂山昌司氏は、「(2011年7月の完全デジタル化という)最大のチャンスを逃すことなく、なぜPCでテレビを見るのがいいのかをコンシューマーにダイレクトに伝え、ライフスタイルを提案していきたい」と述べた。