トヨタ自動車は4月27日、ミニバンの「ヴォクシー」と「ノア」をマイナーチェンジして発売した。価格は205万円から270万円。特装車の「ウェルキャブ」シリーズもベース車同様の改良を行なった。価格は246万1000円から330万5000円。また、内外装や走行性能などを特別仕様とした少量生産の「G SPORTS」を6月30日より発売する。価格は261万5000円から315万円。

ノア Si

今回のマイナーチェンジでは、新世代動弁機構 「バルブマチック」を搭載した2.0L(リッター)エンジン3ZR-FAEと、7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを全車に拡大採用し、基本性能を向上。合わせて内外装のデザインを変更し、「ヴォクシー」はスポーティ感と精悍さを向上、「ノア」は都会的な上質感をより高めた。

環境性能については、バルブマチックの採用に加え、エンジンやトランスミッション(CVT)などの制御を改良し、10・15モード燃費は2WD車で14.4km/L、4WD車が13.8km/Lと、クラストップの低燃費を実現した(トヨタ調べ)。全車がエコカー減税に適合しており、自動車取得税・自動車重量税が75%減税される。

室内はセカンドシートアレンジを変更し、マルチ回転キャプテンシート(7人乗り)と6:4分割チップアップシート(8人乗り)を新採用するなど、居住性・快適性を向上させた。セカンド・サードシートのセンター席にELR付3点式シートベルトとヘッドレストを採用し、安全性も向上させた。そのほか、シートの抗ダニアレルゲン加工(全車)、フロントシートの快適温熱シート(一部グレード)など、より快適で清潔な室内空間とした。

メーカー完成特装車の「ウェルキャブ」についても、ベース車と同様の改良を行なうとともに、「サイドリフトアップシート車(標準タイプ)」を追加設定したほか、新型ユニットのリフトアップシートを採用した。

「G SPORTS(略称:G's(ジーズ)」は、内外装や走行性能を大幅に変更した少量生産モデル。持ち込み登録が必要な改造自動車扱いとなる。今回その第1弾として、「ヴォクシーZS/Z」、「ノアSi/S」をベースとしたモデルを設定した。

外観は車高を下げてローフォルムとし、専用デザインの前後バンパー、グリル、デュアルスポーツマフラー、LEDイルミネーションビームなどを装備した。インテリアでは専用のシート表皮や赤ステッチ付きのステアリングやシフトノブ、アルミ製ペダルなどを採用。センタークラスター、ステアリングスイッチベゼルにはピアノブラック加飾を施した。

サスペンションはスポーティな専用のセッティングとし、フロントドア開口部や床下の溶接を増強することでボディのねじれを解消。さらに、専用パフォーマンスダンパー、ボディ剛性アップパーツ、床下空力パーツ、専用意匠の18インチアルミホイール、高性能タイヤ、スポーツブレーキパッドなどを採用した「G's Version EDGE」も用意される。

ヴォクシー X L Edition (7人乗り・2WD)

ノア Si G's Version EDGE

ヴォクシー ZS G's Version EDGE

ヴォクシー ZS ※ブラック

ノア X L Selection ※グレージュ

ヴォクシー X L Edition ※ブラック

スーパーラゲージボックス (ノア)

ヴォクシー ZS G's Version EDGE ※ブラック

ノア Si G's Version EDGE ※ブラック

G's専用エンジンスイッチ、同アルミホイール

G's専用ローダウンサスペンション (約30mmダウン)

G's専用スポーツブレーキパッド