マイクロソフトは、6月17日からパッケージ販売を開始するOffice 2010の一般向け無料セミナーをスタートさせた。第1回は、招待されたAmazonのユーザー73名が参加し、25日に新宿で開催された。今後、全国20カ所以上で開催される予定。
セミナーでは、Office 2010の開発背景や販売されるパッケージ構成、特徴などが紹介され、新機能については、冴子先生2010がデモを行いながら紹介した。
セミナー講師を務めたマイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 エクゼクティブプロダクトマネージャー 飯島圭一氏は、「Office 2010は、人気を博しており、我々が驚くほど評判がよい。アンケート調査では、89%が『満足』と回答している。こんなことは初めてだ。特に、PowerPointとOneNoteの評価が高い。これはビジネスユーザーだけでなく、コンシューマーにとってもValueがあるためだ」と挨拶。飯島氏はコンシューマー向けの機能として、PowerPointに動画編集機能が備わるなどデジカメやビデオとの相性がよくなっている点やスマートフォンにも対応している点、Windows LiveのSkyDriveを利用することによって、データ共有が行える点などを挙げた。
また同氏は、「Office 2010のシステム要件はOffice 2007と変わっていない。これはOffice史上初めてのことで、Excel 2010の計算速度は、70%以上パターンで2007のときよりも速度が向上している。また、Office 2010ではDirectX 9.0を使って、レンダリングエンジンを改善している」と語り、パフォーマンスの改善に注力して開発を行ったことをアピールした。
セミナーで飯島氏は、一般の人がOffice 2010の使い方を学ぶための情報源として、「使ってみよう TIPS100連発!」と「Microsoft Answers」を紹介した。「使ってみよう TIPS100連発!」は、TIPSを集めたWebサイトで、マイクロソフトの社内向け情報を一般向けに公開したものだ。一方、Microsoft Answersは、マイクロソフトが運営しているオンライン上のフォーラムで、昨年の8月より提供されている。毎月25万人以上がアクセスし、5,500を超えるQ&Aが用意されているという。
「冴子2010の2010人0fficeの旅」は、セミナーのアンケートで2010人に「Office 2010っていいね!」と回答してもらうまで続けられる。1回目のセミナーでは、参加者73人のうち、68人が「Office 2010っていいね!」と回答した。セミナーの申し込みは「冴子ちゃんねる」の「お仕事スケジュール」のリンクをクリックすると行える。すでに満席のセミナーが多いが、一部セミナーに若干空きがあるようだ。なお、申し込みには「Club Microsoft」への登録が必要になる。
初めてセミナーに登場した冴子先生2010は、15分程度デモを行ったが、かなり緊張したようで、終了後「途中から頭が真っ白になりました」と感想を語った。また、アンケート調査で、参加者73人のうち68人が「Office 2010っていいね!」と回答したことを告げられても、「5人の方は満足していただけなかったのですね」と、反省していた。