経済産業省は23日、2月の全産業活動指数(2005年=100、季節調整値)を発表した。2月の同指数は前月比で2.3%低下し(2カ月ぶりの低下)、94.6となった。前年同月比は4.1%上昇した(原指数)。
全産業活動指数は、鉱工業生産指数、第3次産業活動指数、農林水産業生産指数、建設業活動指数、公務等活動指数を付加価値額ウェイトで加重平均して算出したもので、全産業の生産活動状況を供給面から把握することを目的にしたもの。
全産業活動指数は1月に前月比3.4%と大きく伸び、前年比でも1.9%のプラスと、23カ月ぶりに上昇に転じた。2月の指数を産業別でみてみると、建設業活動指数が前月比4.5%と上昇したほかは、公務等活動指数が前月比マイナス1.2%、第3次産業活動指数が同マイナス0.2%、鉱工業生産指数が同マイナス0.6%とそれぞれ低下した。
この日同時に発表された2月の全産業供給指数(最終需要部門計)は95.1で、前月比2.9%の低下。需要項目別では、消費が前月比マイナス1.4%、投資が同マイナス0.1%、輸出が同マイナス0.1%、輸入が同マイナス0.1%で、すべての項目で低下となった。