米Microsoftが4月22日(現地時間)に発表した2010年度第3四半期(2010年1月-3月)決算は、売上高145億300万ドル (前年同期比6%増)、純利益40億600万ドル(同35%増)の増収増益となった。景気回復を背景に企業のIT投資が増加し、「Windows 7」の販売が好調だった。
前年同期にMicrosoftは景気減速に伴う企業の人員削減の影響を受けて、上場以来初めての減収を記録した。その後IT投資の回復に同社は慎重な見通しを示し続けていたが、1-3月期決算発表でCOOのKevin Turner氏は「ビジネス顧客がデスクトップの刷新に動き、Windows 7の力強い販売の追い風になった」と述べている。Windows & Windows Live部門は売上高44億1500万ドルで前年同期比28%増。Windows 7発売時から好調な売れ行きが続くコンシューマ市場に法人市場の伸びが加わり、Windows 7のパソコンOSシェアは最速ペースで10%を超えた。
Turner氏によると、検索サービスBing、Xbox LIVE、クラウドサービスの成長も好決算に貢献した。オンラインサービス部門は売上高5億6600万ドル(前年同期比12%増)、エンターテインメント&デバイス部門は同16億6500万ドル(同2%増)だった。
事業部門の中で唯一Microsoft Business部門が売上高42億4300万ドルで2億6500万ドルの減収となったが、Microsoftはまもなく業務用ソフトの最新版「Office 2010」を発売する。