「Xperia」徹底解説!!
第1回 Timescapeでコミュニケーション履歴を集約
第2回 Mediascapeで音楽を一元管理
第3回 MediascapeからPicasaやFacebookの画像を閲覧
第4回 「Media Go」でXperiaの音楽・写真をPCで管理
第5回 「ドコモマーケット」でアプリをダウンロード
第6回 日本語入力機能「POBox Touch」の使い勝手は?
第7回 デジカメ並みの使い勝手を実現したカメラ機能
NTTドコモのAndroid OS搭載スマートフォン「Xperia」には、独自のアプリ配信サービスとして「ドコモマーケット」が用意されている。初めてAndroidを使うユーザーにも、気軽にアプリが試せるように配慮されているのが特徴だ。
気軽にアプリに出会えるドコモマーケット
Androidは、開発者が自由にアプリを配信できる点と、ユーザーがそれらのアプリを自由にダウンロードしてインストールできる点が大きな特徴だ。
そのため、OSを提供するGoogleがアプリ配信プラットフォームとして「Android Market」を提供している。ユーザーはAndroid Marketにアクセスすることで、3万8,000以上のアプリから好きなアプリを手に入れて、機能を拡張できる。ただ、Android Marketはアプリの数が多く、各国語のアプリが混在して表示されるため、初心者にはとっつきにくい。
ドコモマーケットは、そうした中でドコモがすすめするアプリを紹介し、ユーザーがアプリを見つけやすくするものだ。基本的にはXperia向けのWebサイトだが、ここからAndroid Marketにアクセスしてアプリをダウンロードすることができる。ホーム画面から右側に1画面スライドさせるとアイコンが用意されており、これをタッチするとブラウザ起動してドコモマーケットにアクセス可能だ。
ドコモマーケットでは、日本語のアプリを中心に紹介しており、初めてアプリをダウンロードするユーザーでも、携帯アプリを使っていたユーザーであればそれほど迷うことなく利用できる。紹介されているアプリも、ニュースから天気予報、乗換案内など実用的なものから、音楽配信、ゲームなどのエンターテイメント系などさまざま。現在紹介されているのは、Android Marketの一部アプリだけだが、今後さらに増えていく見込みだ。
アプリの紹介ページ。XperiaのTV CMで紹介されているアプリや「初めて使う人にお勧め」といった分類でのアプリが紹介されている |
アプリにタッチすると、そのアプリの紹介画面になる。「Androidマーケットからインストール」をタッチすると、Android Marketにアクセスしてダウンロードとインストールが行える |
このほかドコモマーケットでは、Androidのアプリを紹介する動画コンテンツも用意するなど、アプリを使ってもらうための色々な仕掛けを用意している。Androidを使うメリットは、アプリによる拡張性の高さなので、ドコモマーケットによってアプリ利用への敷居が下がるのはいいことだ。ユーザー数が増えてアプリ数も増え、さらにAndroidが盛り上がるという好循環を期待したい。
また、ドコモマーケットで配信されているアプリは、例えばmora touchやMTV AppsのようにXperiaだけにしか対応しないものもある。それ自体はXperiaの魅力につながるものだが、Android全体で考えると、少々疑問も感じる部分ではある。
Androidは囲い込みよりもオープン性を重視したプラットフォームであるから、特定の機種だけのアプリというのは似合わない。とはいえAndroidは機種ごとで画面の大きさや解像度が異なり、OSのバージョンもバラバラなので、全機種サポートが難しい面もある。そのため、最初は特定の機種だけをサポートし、随時対応機種を増やすやり方は間違っていないが、最初に出すだけ出して、ドコモのXperiaだけをサポートするというのであれば、ドコモ側にもアプリベンダー側にもメリットはないだろう。
とはいえ、Android Marketは、レコメンド機能をはじめとしたアプリを見つけやすくするような配慮が特になく、Androidアプリへの新たな出会いの導線となりそうなドコモマーケットは、今後のコンテンツ拡充をさらに期待したいところだ。
なお、Xperiaでは開発元のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが提供するサイト「PlayNow」において、アプリを紹介するAPP NAVIサイトも用意されている。こちらは、ドコモマーケットとはまた異なるコンテンツになっている。