キヤノンは22日、液晶プロジェクター「パワープロジェクター」シリーズの新製品として、「SX7 Mark ll」「LV-7385」「LV-7380」「LV-7285」「LV-8310」の5機種を4月下旬から順次発売すると発表した。価格や発売日は下記の表を参照。
SX7 Mark llは、パネル内に光を妨げる駆動回路が配置されない反射型液晶パネル「LCOS」や、光を均一に制御する光学システム「AISYS(エイシス)」、発光効率の高いACランプの採用により、明るい会議室などでもはっきりと投写できるという4,000lm(ルーメン)の高輝度を実現した液晶プロジェクター。
対応する解像度は、パソコン接続時でSXGA+(1400×1050)のほか、WXGA(1280×768 / 1280×800)に対応し、地上デジタル放送や次世代DVD、デジタルビデオカメラなどの映像は、ハイビジョン(1080i)で再生可能。
また、Adobe RGBが持つ色域を約86%カバーする高い色純度に加えて、照明の種類や明るさに合わせて投写映像の色合いなどを調整できる「PHOTOモード」を搭載。制作者がsRGBモニタを使用しながら編集加工したときのイメージに近い再現が可能という。さらに、オプション(3万円 : 税別)でモノクロ医用の映像を、DICOM規格に近似した階調で投写する機能も追加可能。
そのほかの機能として、オートフォーカス、オートキーストーン、オートインプット、自動スクリーン色補正の4つをボタン操作ひとつで自動的に行える「オートセットアップ」機能、投写終了後に電源ケーブルをすぐに抜いても自動的に冷却ファンが回転する「オフ&ゴー」、プロジェクター本体の設置場所を近距離からロングレンジまで自由に調整できる1.7倍ズームなどを搭載する。
同時に発表されたLV-7385、LV-7380、LV-7285は、キャリングハンドルと本体が一体化したXGA(1024×768)対応モバイル機種。スクリーンから約2.5mの距離があれば、80インチの投写が可能な短焦点と1.2倍ズーム機能、電源が供給されると自動で起動するダイレクトパワーオン機能、電源オフとともに冷却ファンが停止するクイックパワーオフ機能などを装備している。
LV-8310も、キャリングハンドルと一体化され、短焦点と1.2倍ズーム機能、ダイレクトパワーオン機能、クイックパワーオフ機能を搭載するモバイル機種だが、解像度はWXGA(1280×800)に対応する。
型名 | 明るさ(lm) | 解像度(アナログRGB) | 発売時期 | 価格 |
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SX7 Mark ll | 4,000 | 1400×1050 | 5月中旬 | 69万8,000円 |
LV-7385 | 3,500 | 1024×768 | 6月下旬 | 29万8,000円 |
LV-7380 | 3,000 | 5月上旬 | 19万8,000円 | |
LV-7285 | 2,600 | 14万8,000円 | ||
LV-8310 | 3,000 | 1280×800 | 4月下旬 | 24万8,000円 |