メルセデス・ベンツ日本は4月20日、4人の乗員が快適なオープンドライブを楽しめる「E350 カブリオレ」を発売した。価格は898万円。
今回のモデルは、メルセデス・ベンツの「Eクラス」をベースに、オープンボディとしたもの。2本のチューブ状の超高張力鋼板を内蔵したAピラーをはじめ、ドア周辺、後席後方部に高張力鋼板などを多用し、カブリオレ用にボディを強化。オープンモデルながら優れた衝突安全性を実現するとともに、快適な乗り心地と高度な操縦安定性を実現した。
ルーフは電動で開閉するソフトトップ。停車中もしくは40km/h以下の走行中であれば開閉が可能で、開閉に要する時間は約20秒としている。ソフトトップは遮音性がきわめて高い厚さ23.5mmの多層構造とし、室内の騒音を大幅に軽減。季節を問わず1年中クーペモデルと同等の室内環境が得られるという。また、ルーフカラーは3色が用意され、12色のボディカラー、8種類のインテリアカラーと組み合わせた多彩なカラーコンビネーションから選択できる。トランク容量はルーフクローズ時で342L(リッター)、オープン時252Lを確保している。
快適性の面では、風の巻き込みを低減する「エアキャップ」や、温風で前席乗員の首元を暖める「エアスカーフ」がオプションで用意される。エアキャップはフロントウィンドウ上部の可動式ウインドディフレクターと、リア左右ヘッドレスト間の可動式ドラフトストップによるもので、160km/hまでで起動させることが可能。
安全性の面では、前席エアバッグ、前後席サイドバッグ、運転席SRSニーバッグに加え、ドアパネルのベルトライン部分に内蔵されるSRSヘッドバッグ、胴や骨盤周辺にかかる負担を軽減するSRSぺルビスバッグを新たに採用。合計11個のエアバッグを装備する。また、万一の横転時には「オートマティックロールバー」が瞬時に上昇する。
環境面では、燃費向上に貢献するCd値0.28の低空気抵抗(ルーフクローズ時)、バッテリーが80%以上充電されていると休止する省エネルギータイプのオルタネータ、アシスト量を制御するECOパワーステアリングポンプ、ガソリン供給量をきめ細かく制御する燃料ポンプ、転がり抵抗を最大17%低減した新開発ECOタイヤなどがある。