富士重工業(スバル)は20日、広々とした室内空間が特徴の新型軽乗用車「ルクラ(LUCRA)」「ルクラ カスタム」を発売した。価格はルクラが114万5750円から128万円、ルクラ カスタムが136万5750円から169万1000円。いずれもダイハツ工業よりOEM供給を受けて発売される。
新しい「ルクラ」は、ユーティリティを重視した1.5ボックスタイプの軽乗用車。室内長2,070mm、室内幅1,340mm、室内高1,385mmを確保し、大人4人がゆったりとくつろげる室内空間とした。また、リヤシートにはスライド量255mmのロングスライド機構や、左右独立のリクライニング機能を採用した。
ボディは世界水準の厳しい衝突実験において高い乗員保護性能が実証された衝突安全ボディを採用。万一の事故の際に、歩行者の傷害を軽減するボディを採用した。また、全車にABSを標準装備した。最小回転半径は車庫入れや縦列駐車などで扱いやすい4.2m(一部モデルを除く)とした。エクステリアデザインでは、ラウンド感のあるフロントフードやボディサイドに伸びやかなキャラクターラインを採用。ルクラ カスタムでは大径フォグランプを内蔵したフロントバンパーや、フロントメッキグリルなどを装備している。
インテリアでは、適度なホールド性と十分な厚みを持たせたシートを採用し、快適な座り心地を実現。そのほか、運転席シートリフター、チルトステアリング、フロントシートベルト・ショルダーアジャスターなどを採用。広い頭上空間と前後席に最大約90度まで開くドアを装備し、スムースな乗り降りなどを可能にした。ルクラはアイボリーとブラックによるハイコントラストのツートーンカラーを採用し、メーターは視認性に優れた3眼タイプ。ルクラ カスタムではブラック基調の室内とし、自発光タイプの3眼ルミネセントメーター、MOMO製本革巻ステアリングホイールなどを採用した(一部モデルを除く)。
エンジンは、660ccの直列3気筒が中心だが、「ルクラ カスタム RS」はターボチャージャー付きとなる。4WDモデルも用意される。トランスミッションは2WDとターボ車がCVT(自動無段変速機)、NAの4WD車は4速ATとなる。NA(自然吸気)エンジンの2WD+CVT車は、全車がエコカー減税に対応している。燃費は18.2~21.5km/L(10・15モード燃費)。