ウィルコムは20日、WILLCOMコアモジュールフォーラムの協力を得て、多機能通信モジュール「W-SIM」を活用した組込開発用スターターキット「W-SIM対応機器開発評価キット」の販売を開始した。価格は19,900円。WILLCOMコアモジュールフォーラムのWebサイトで申込みを受け付ける。

W-SIMは、PHS無線通信技術(アンテナ部および無線機)を搭載した多機能通信モジュールで、電話帳などのユーザーデータを合わせ持つ汎用性が特徴。同社は2005年10月よりW-SIM搭載通信機器の提供を開始し、2005年12月にパートナー各社と「WILLCOM コアモジュールフォーラム」を設立。W-SIMを活用した新たな通信機器の開発や市場の創出をサポートしている。

評価キットの内容

今回、W-SIMの通信機能を組込んださまざまなデバイス開発の促進を目的に、W-SIM対応機器開発評価キットを販売する。評価キットを利用することで、WILLCOM コアモジュールフォーラムに加入する前に、W-SIMの通信機能の組込みの検討・開発が可能となる。

評価キットの内容は、W-SIM本体(RX430AL)、W-SIMコネクター(サンプル品)、技術仕様書(ダウンロード提供:WCMFテクニカルリファレンス評価キット専用版)。評価キット購入後1年間は、動作確認/開発検証のため無償でパケット通信が利用可能。

なお、評価キットは法人向けのみの提供となり、一般のユーザーは購入できない。