米Adobe Systemsは4月17日(現地時間)、「Flash Player 10.1」ならびに「Adobe AIR 2.0」のAndroid版パブリックベータテストの参加受付を開始した。両アプリともにベータテスター登録を行うことで、ベータテスト開始後にダウンロードが可能になる。一方で製品版のリリースについては2010後半にずれ込むことが報告されており、モバイル環境でフル機能Flashを楽しめるのはまだ先の話となりそうだ。
同件については、AdobeのFlashプラットフォームエバンジェリストLee Brimelow氏がBlogで報告している。現在、Flash for AndroidならびにAIR for Androidは一部テスターを対象にしたプライベートベータの段階であり、プラットフォーム開発者らを対象に可能な限り早くパブリックベータの提供を開始したいとしている。
なお、先日4月13日のAdobe CS5の発売に際してFox Businessが米Adobe CEOのShantanu Narayenにインタビューを行ったところ、同氏はAndroidならびに、RIMのBlackBerryやPalmのwebOS向けFlashの提供が2010年後半になることを認めている。当初、これらプラットフォームは2009年後半にベータテストを開始し、2010年前半には登場予定だったが、スケジュールが半年近くずれ込んでいることになる。なお、これら遅延の理由のほか、Windows Phone 7向けのFlash Player提供については説明されていない。Fox Businessのインタビューの模様は動画で確認できる。