"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は夫の"髪問題"に関する妻の本音がテーマ。妻たちはどれくらい夫のうす毛・抜け毛を気にしているのか?どんなときに気づくのか? そして"対策"にかけていいと考える予算とは?
妻は夫が思っているより夫のうす毛・抜け毛を気にしており、"対策費"を「家計費」から捻出していいと考えている妻も7割を超える―。2007年に万有製薬が行った「うす毛・抜け毛に関する夫婦間の意識と実態調査」の結果だ。調査は同年8月17日~22日、うす毛・抜け毛を気にしている20代~40代の既婚男性で、うす毛・抜け毛について何らかの対策を行っている人と、うす毛・抜け毛を気にしている夫を持つ20~40代の既婚女性を対象にWeb上で実施。有効サンプル数は男性が317件、女性が308件だった。
「夫のうす毛・抜け毛をどの程度気にしているか」を妻に聞いたところ、「とても気にしている」(6.8%)と「やや気にしている」(39.9%)を合わせ、約半数(46.8%)の妻が「気にしている」と回答。一方「妻が夫のうす毛・抜け毛を気にしていると思うか」を夫に聞くと「(妻が)気にしている」とした夫は3割程度で、夫が思っているより、妻は夫の髪を気にしていることがわかった。「気にしてない」とする妻にその理由を聞くと「あまり進んでいないから」(60件)がもっとも多く、次は「うす毛になっても本人に変わりはないから」(39件)。ほかには「性格が楽天的だから」「家族サービスも旺盛で、仕事でも成果を出してくれているから」といった回答があった。
「夫のうす毛・抜け毛の進行に気がついた状況」を聞いたところ、当然ながら 1位は「夫の頭を見て」(101件)で、2位以下は「風呂上がり」(46件)、「抜け毛を目にしたとき」(34件)、「本人から言われた時」(28件)、「髪を短くしたとき」(21件)、「昔の写真を見たとき」(10件)となった。ほかには「結婚式のときに招待客にお辞儀しているとき」「肩をもんだ時」「前髪が風でなびいた時」と答えた妻もいた。
相手や場面によっては"タブー"となりやすい髪の話題だが、夫婦間ではどうなのか? 夫のうす毛・抜け毛について夫婦で話していると答えた夫は81.4%、妻は70.8%という結果に。話をしていない理由として妻側で多かったのは「言い出しにくい」(41.1%)や「傷つけたくない」(33.3%)で、「夫がうす毛・抜け毛に気づかないふりをしている」(7.8%)も含め、夫への心理的な配慮が中心となった。
最後にうす毛・抜け毛の「対処」についてだが、「積極的に対処してほしい」(7.5%)と「対処に協力したい」(39.9%)を合わせ、妻の約半数(47.4%)が、「対処」に協力的であるという結果に。「夫のうす毛・抜け毛の悩みが解消されるとしたら、毎月平均どのくらいの費用をかけてもよいと思うか」を聞いたところ、「費用をかけていい」と回答した妻は77.3%で、その額としてもっとも多かったのが「5,000円~10,000円未満」の34.0%だった。次は「2,500円~5,000円未満」の26.9%で、10,000円以上かけてもいいと考える妻も16.4%に上った。気になるのはその費用の出どころだが、「家計費」とした妻が7割強(71.8%)で「夫の小遣い」の26.5%をはるかに上回っている。ほかの出費に比べるとかなり"協力的"といえそうだ。