4月26日にスタートする新番組『メイド イン カンサイ』(関西テレビ 毎週月曜 24:35~)の初回収録が16日、大阪市内で行われ、パーソナリティーを務めるケンドーコバヤシ、後藤ひろひとが会見を行った。
同番組のコンセプトは"関西発のムーブメントを起こす会社"。コバヤシが社長、後藤が会長、秘書を女性マジシャンの小泉エリが務め、関西のクリエーターや視聴者からメールやツイッターなどで意見を募りながら、関西ならではの商品、デジタルコンテンツなどさまざまな"Made in Kansai"を作り上げていく。この日、収録された第1回放送分のテーマは、関西らしい具材を使ったユニークでおいしいおにぎりを提案する「関西最強のおにぎりを作ろう!」。完成したおにぎりを実際に販売し、視聴者に試食してもらう試みも予定しているという。
会見の冒頭、番組にかける意気込みを聞かれたコバヤシは「僕は小さいときには"鬼の子"と呼ばれ、少年院でも『お前みたいなやつは初めてだ』と恐れられるぐらいすべてを壊してきた男なんで。そんな"壊し屋"といわれた僕がいろんな物を作る立場に回るというのは、人生いろいろやなという思いでいっぱいです」といきなりの"大ボラ"を。「今まで壊してきたぶん、これからは作る業務に邁進したいと思います。ひとりの男の"更正記"だと思って番組を楽しんでいただけたら」と"ケンコバ節"炸裂のPRで笑わせていた。
一方、後藤は「もともとは東北生まれで、大阪に住んで20数年。大阪の人ってなぜこんなおもしろいことをスルーしちゃってるんだろう? とか、こんなにすごいものをなぜアピールしないんだろう? とか歯がゆく思うことがたくさんある。そんな、関西の人たちも見えなくなった"関西のよさ"をアピールしたい」と抱負を。「たとえば、他府県の人が大阪に来るとき『どこに行ったらおもしろいですか』と質問されますけど、答えはたいがい定番の観光地に決まってくる。でも、俺が必ず勧めるのは『松屋町筋を歩け』。駄菓子屋ばかりが延々並んでいて、子どもの頃を思い出して懐かしい気分になれる。あんなにおもしろい通りは日本中どこにもない」と新たな"Made in Kansai"を提案していた。
これを受けてコバヤシも「今はうどんといえば香川県と言われてるでしょ? 僕は関西のうどんが好きなんで、王者奪還したいなという思いは常々あるんですよね。僕がうどんを食べにしょっちゅう香川に行くのは敵情視察なんです」と好物の"うどん"で提案を。さらに後藤から「もともとはそばも奈良や京都に都があったときに皇室の人が食べるものだったのが、江戸に都が移ったときに東京に根こそぎ持っていかれちゃったんだよ」と聞かされ、「じゃあ、麺類すべて取り返します!」と闘志を剥き出しに?
また、番組で広くアイデアを募るツールとして使われるツイッターについて質問が飛ぶと、後藤は「ツイッターをうまく使った人がある文化を獲るんだろうなと。これまでにないアッと驚くような上手な使い方をこの番組で見つけ出すような奇跡も起こしたい」と意欲満々。一方、「僕はツイッターの第一人者ですからね。これからはツイッターですよ!」と鼻息荒いコバヤシ。だが後藤から「スクロールの仕方もわかんない男なのに?(笑)」と暴露され、「残念ながらコンピュータ社会に歯向かってる男なんで。僕が朝イチでいきなりスマートフォンがまったく使えなくて今日のロケが滞ったっていう…(笑)。とりあえず、ワープロから練習始めます」と自らの"IT音痴"ぶりを自ら晒して笑いを誘っていた。