東京証券取引所は15日、業者向け中古車オークションを運営するジェイ・エー・エー(JAA)の株式(コード:2394、市場区分:市場第二部)について、監理銘柄(確認中)に指定すると発表した。

監理銘柄(確認中)指定期間は、4月15日から、東証が上場廃止基準に該当するかどうかを認定した日まで、となっている。

監理銘柄(確認中)指定理由について東証では、「有価証券上場規程施行規則第605条第1項第21号(株式の全部の取得を行う旨の発表などを行ったとき)に該当するため」としている。

東証によると、ジェイ・エー・エーは15日、同日開催の取締役会において、ギャロップ(非上場)が実施するジェイ・エー・エー株式の公開買付けについて、賛同の意を表明する決議を行っている。

ジェイ・エー・エーは、公開買付者による公開買付けが終了した後の株主総会において、(1)同社を会社法の規定する種類株式発行会社に変更すること、(2)同社の発行する全ての普通株式に全部取得条項を付すこと、(3)同社の当該株式の全部取得と引換えに別個の同社株式を交付すること(結果として金銭交付となる予定)、が付議される予定である旨を発表している。

今回東証では、「ジェイ・エー・エーの株主総会において、上記(1)から(3)までの議案が承認可決された場合には、有価証券上場規程第601条第1項第18号に該当し、上場廃止となることから、同社の発表をもって、同社株式が上場廃止となるおそれがあると認め、同社株式を監理銘柄(確認中)に指定する」としている。