国土交通省の成長戦略会議(座長 : 長谷川閑史・武田薬品工業社長)は13日、5月末をめどに前原誠司国土交通大臣に提出する予定の最終報告において、航空や観光など5分野に関する重点項目を発表した。そのうち航空分野については、羽田空港の24時間国際ハブ(拠点)空港化に向けて、同空港の国際線発着枠を年9万回規模に拡大することなどが盛り込まれた。

羽田空港

羽田空港は現在、国際線はチャーター便のみとなり、定期便は運航していない。同会議では、2010年10月の同空港4本目の滑走路竣工を機に、2013年度以降の国際線発着枠を昼間6万回、深夜早朝3万回の計9万回規模に拡大するよう要請。これにより、欧米や長距離アジアも含めたビジネス路線を展開し、首都圏の国際航空需要に対応していくほか、国内線ネットワークを活用して国内・国際ハブ機能を強化するとしている。

また成田空港に関しては、今後数年内に予定されている年間30万回への増枠を最大限活用し、より一層の国際航空ネットワークの強化を図るほか、国内フィーダー、LCCやビジネスジェットの受け入れなどの機能強化を進めることで、アジア地域における主要ハブ空港としての地位を確立していくとしている。