9日、Googleは同社の地球儀ソフト「Google Earth」がアウストラロピテクス属の新種の発見に貢献したこと、またGoogle EarthやGoogleマップとこのような学術的な分野に貢献していることについての感想を同社チーフテクノロジー アドボケイト マイケル ジョーンズ氏のコメントとして発表した。
ブログによると、南アフリカの世界遺産「スタークフォンテン、スワートクランズ、クロムドライおよび周辺地域の人類化石遺跡群」において、ウィットウォーターズランド大学の研究チームがアウストラロピテクス属の新種を発見。この発見は、同大学のLee Berger 教授が他の研究者たちとの情報交換のプラットフォームとして、Google Earthを採用、様々な洞窟や化石産出層の地図を作り始めたことから端を発する。調査対象としていたアフリカの地域は世界で最も調査が進んでいた一つであったにも関わらず、178万年前から195万年前までの猿人の骸骨の一部の化石が発見されたという。
ブログでは、これらの発見にGoogle Earthのナビゲーション機能と高解像度の衛星画像が利用されており、約500の洞窟と化石遺跡の発掘に寄与したことがコメントされている。また、マイケル ジョーンズ氏は、「我々は、この発表を心から喜んでおり、Google Earth やGoogle マップ のようなフリーのマッピングツールを使って、著名な科学者から子供たちまで、すべての方が自分たちの住む世界を探検したり、なにかを学び続ける機会になっていることを嬉しく思っています。これらのツールは、見知らぬ場所も、よく知っている場所もマウスをクリックするだけで探検できたり、地理、地形、都市生活、開発状態、建築、環境などへの理解を深めることができます。Google の様々なサービスが、未来の大発見をいつか、また支えることができればと思っています。」とのコメントも発表している。