iPadレビューシリーズとなる
『「iPad」がやってきた(1) - セットアップでいきなりトラブル「充電されない!」』
『「iPad」がやってきた(2) - 日本語タイピング編「離して打つiPhone、触れて打つiPad」』
『「iPad」がやってきた(3) - 標準"iPad"アプリ、後戻りできなくなる利用体験!』
『「iPad」がやってきた(5) - Apple渾身のオフィスアプリ決定版「iWork」』
も合わせてお楽しみください。
「iBooks」はAppleが提供するiPad用の電子書籍リーダーであり、Appleのオンラインブックストア「iBookstore」への入り口になる。同ストアで購入した電子書籍は自動的にiBooksにダウンロードされ、すぐに読めるようになる。
電子書籍はiPadでAppleが開拓する新分野になるが、現時点でiBooks/iBookstoreの提供が決まっているのは米国のみである。同国ではAmazon.comがKindleで電子書籍市場を開拓し、出版業界の電子書籍への移行が進んでいる。だが、世界的には電子書籍配信が既存の書籍市場に与える影響を懸念する国・地域が多い。日本もその1つであり、7日時点でアップルのiPadページにはiBooksに関する説明が記載されていない。iBookstoreがオープンしない国・地域では、iBooksも提供されない可能性がある。
しかしiPadを買えるのにiBooksを入手できないiPadユーザーが出てくるとしたら、それは残念なことである。iBookstoreと連係しなくても、iBooksは電子書籍リーダーとして自然かつ快適な読書体験を提供する優れたiPadアプリなのだ。電子書籍形式としてEPUBをサポートしており、同形式のDRMフリーの電子書籍ファイルをiTunesに取り込んでiPadと同期すればiBooksで読めるようになる。以下は、このiPad速攻レビュー第2回をEPUB形式でまとめたファイルをiBooksで開いた動画だ。
動画 - 「iBooks」 |
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日本語EPUBファイルをiBooksで読む |
筆者が作成したEPUBファイルはテキストを流して画像を配置しただけで、ほとんどレイアウトしていない。作成時間は1分程度。だが、そんなEPUBファイルでもiBooksで開くと非常に美しく表示され、快適に読める。ポッドキャストのようにiTunes経由でiBooksにDRMフリーのEPUB電子書籍を配信すれば、魅力的な情報提供手段になるように思う。