ひまわり証券が販売しているシステムトレード用売買システムを紹介する「システムトレード紹介」の先物編第3回。同社では、システムトレード用売買システムとして、24本の先物対応システムと9本のFX対応システムを販売している。今回は、ひまわり証券開発の『Maestro(マエストロ)』を紹介する。
ひまわり証券によると、最近は、米国マーケットの動向を見ながら日経225先物を売買するシステムトレードが多くなってきている。その反面、最近、これらのシステムトレードの期待収益が低下している傾向もあるという。
同社によると、その主な要因は、寄り付きエントリー&大引け決済型のシステムトレードが多いため、マーケットインパクトの影響を受けてしまうことにある。さらに、日経225先物を対象とするシステム売買も増えているため、参加者も増え、同方向にポジションを取るために、決済時でもマーケットインパクトを受けやすい傾向にある。
「Maestro(マエストロ)」は、こうした現状を踏まえて、ひまわり証券が開発したシステム。複雑なロジックを排除する事によって、「安定感のある成績を実現」(ひまわり証券)。また、システムトレード参加者が増えることによって生じる「マーケットインパクト」を考慮し、検証を重ねて誕生したシステムとなっている。
参加者の多い日経225先物を対象とするよりも、比較的参加者が少ないTOPIX先物を対象としている。過去の検証結果からも、「日経225先物を対象とするシステムトレードと比べてパフォーマンスも良い事が分かっており、この傾向は今後も続くと予想される」(同社)。
また、仕掛けと決済に関しても検証を重ねた結果、「ザラ場中のマーケットインパクトを考慮しても、成績が飛躍的に向上しているタイミングを発見することができた」(同)としている。
『Maestro(マエストロ)』資産曲線(※2006年8月25日~2008年5月30日のデータよりひまわり証券が検証。検証はTOPIX先物1枚での取引結果。検証結果は過去のデータであり、将来の実績及び確実な利益を保証するものではない) |
検証結果は、以下の通り。
すべてのトレード | 買いトレード | 売りトレード | |
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累計損益 | 9,705,000円 | 3,450,000円 | 6,255,000円 |
総トレード回数 | 299回 | 129回 | 170回 |
勝率 | 55.85% | 51.16% | 59.41% |
プロフィット・ファクター | 1.74 | 1.48 | 2.06 |
最大ドローダウン | -820,000円 | -855,000円 | -470,000円 |