4月23日に全国公開される映画『タイタンの戦い』の主演を務めるサム・ワーシントンと、ルイ・ルテリエ監督が来日し、7日、都内で記者会見を開いた。
『タイタンの戦い』は、1981年にレイ・ハリーハウゼンが製作した同名スペクタクル映画のリメイク作品で、ギリシャ神話を題材としたもの。神の血を引きながら人間として育ち、神に家族を殺されたペルセウス(ワーシントン)を中心に、神々と神に反旗を翻した人間の戦いを描いた、壮大な3Dアクション・アドベンチャー映画となっている。
映画『アバター』のプロモーション来日以来、日本へは半年ぶりに来たというワーシントン。一斉にたかれた取材陣のカメラのフラッシュに目を細めながら、「日本に帰ってこられて本当に嬉しいよ」と喜びを語った。また、"神の肉体を持つ"ペルセウスを演じたことについて、「筋肉は特殊効果で……」と話し、会場の笑いをとったワーシントン。身体作りで気をつけた点として、「ビールを控えたよ。それから、地獄のキャンプに行って……」と冗談を交えながら、「普段の僕は怠け者なんだけど、監督がアクション大好きだから、肉体的にちゃんとトレーニングしていないとついていけないからね」と話した。さらに、ルテリエ監督も、ワーシントンに怪我が絶えなかったことを明かし、「爪がはがれたり血まみれになったりしていたよ」と、撮影の過酷さを強調した。
ルテリエ監督は「ワーシントンが出演したことで、(登場人物の)色々な感情がより深く表せた」とワーシントンを絶賛したが、会見の最後には「サム以外にも素晴らしい俳優が出ていることを、子供にしっかり話しておいてください」ともコメントし、会場を笑わせた |
また、ワーシントンは自身の演じた役柄について、「家族を殺されたことで大きな怒りを持っている、若い10代のような青年。周囲の人たちとの繋がりの中で、成長していくんだ」と話し、「この映画に込められたメッセージは、9歳の子供にとっても、僕のような33歳にとっても、監督のような76歳(笑)にとっても大切なことだと思う」と本作を紹介。最後に、日本のファンに向けて「ゴールデンウィークに家族で見て、黄金の時間を過ごして欲しい」と語った。