NTTコミュニケーションズは7日、動画CMをモバイル端末で流したいという広告主を対象にした「モバイルユーザ向け CM動画広告サービス」の説明会を都内で行った。

モバイル向け広告動画を再生する様子

ここ数年、モバイル端末での動画視聴が一般化する一方で、若者を中心としたテレビ離れが指摘されている。テレビ視聴者は、全時間帯において50歳以上が中心となっているという(出展:「情報メディア白書2010」ダイヤモンド社)。そうした中、20代から40代の世代へアプローチする手段として、モバイル広告事業が急成長している。同社は2007年から成果報酬型広告仲介事業に参入、運営する"My"アフィリエイトは現在、広告主200社(10万サイト)と提携している。本サービスはこの基盤を利用したもので、サイト製作や動画配信システムの構築、効果測定など負担の大きい部分を丸ごと請け負い、広告主に手軽で費用対効果の高い動画広告を提供するものだ。

本サービスを利用してモバイルサイトを製作する場合、広告主は簡単なヒアリング、素材の入稿をするだけでサイトを立ち上げることが可能。サイトの運用・保守は3カ月までなら無料とのことだった。すでにテレビCMなどを所持している企業の場合は、その動画を使用することができる(動画は現在、3G以降の携帯端末全機種とiPhoneに対応しており、それぞれの機種に最適化したものが配信される。iPhone以外のスマートフォンにも順次対応予定)。

同社が提携している大手モバイルサイトを活用して、広告の認知拡大が図れるのも強みだ。例えば「20代の女性に見て欲しい広告」の場合、若い女性からアクセスが多いサイト限定で広告を出すことができる。また、「どの時間帯にどれだけのクリックがあったか」などの成果をシステム測定し、結果をレポートとして受け取ることができるので、マーケティングのヒントとして活用することが可能だ。

オプションとして、動画視聴後にアンケートを実施したり、待ち受けFlashを提供したりすることもできる

料金体系は期間でいくら、という契約ではなく、誘導件数に応じたクリック課金型を用意、1クリック10.5円から提供する。課金は1誘導あたりについて行われるので、誘導先の動画は何度配信されても費用がかからない。また、広告主の方で上限金額を決められるのも特長のひとつだ。モバイルサイトの制作費は26万2,500円から提供。詳細は個別に見積りするとのことだった。

本サービスではサイト製作から運用までをセットで提供している