三洋電機は6日、「Xacti SOUND RECORDER(ザクティ サウンドレコーダー)」シリーズのポータブルラジオレコーダー「ICR-XRS120MF」を発表した。発売は4月21日を予定しており、価格はオープン。市場価格は、3万円前後と予想される。
ICR-XRS120MFは、同社のポータブルレコーダーの最上位機種。ラジオ機能を搭載したICレコーダーの本体部分に、アンプ内蔵スピーカーを搭載したクレードル部分という組み合わせで、今年1月に発売されたICレコーダーと同様の、Xacti SOUND RECORDERに共通したデザインを採用している。ICレコーダーがメインのXacti SOUND RECORDERシリーズにもラジオは搭載されているが、受信できるのはFMのみ。ICR-XRS120MFではAM放送にも対応している。
本体部分には5つのダイレクト選局ボタンを装備。素早い選局が可能だ。ラジオの録音は128kbpsのMP3形式。タイマー予約録音の件数は最大20件で、予約の種類も、1回だけの予約(24時間以内)だけでなく、毎日、曜日指定、日付指定(翌月末まで)の4パターンを利用可能だ。曜日指定の場合、「毎週月・水・金」といった細かい指定も可能となっている。さらに、FM放送を録音した場合、音楽部分のみを抽出/録音できる「楽曲セレクト機能」も搭載される(クレードルを接続し、ACアダプターで駆動している場合のみ利用可能)。
ICレコーダーとして使用する場合の録音フォーマットは、リニアPCM(44.1kHz/16bit)とMP3(32kbps~320kbps)。「口述」「会議」「音楽」といったシーンセレクト機能を装備するほか、ローカットフィルターや、マニュアルでのレベル調整、イコライジングなどの機能も搭載される。再生時には、速度コントロール(50%~200%)や、主要な音声部分のみを聞きやすくする「クリアボイス再生」なども利用可能だ。
録音に使用するメディアはmicroSD/microSDHCカードで、製品には2GBのmicroSDカードが付属する。付属のメディアで、PCMの場合は約3時間、128kbpsのMP3形式の場合は約34時間の録音が可能だ。また、音楽プレーヤーとして使用する場合には、PCM/MP3以外にWMA形式(32kbps~192kbps)にも対応する。
電源は、内蔵のリチウムイオンバッテリーで、USBまたはACアダプターが接続されたクレードルから充電可能。フル充電にかかる時間は約150分。連続録音時間は、マイクからの録音時が約20時間(PCM)~35時間(MP3/32kbps)、ラジオからの録音時が約13時間(FM)~15時間(AM)。連続再生時間(イヤホン再生)は22時間(PCM)~40時間(MP3/32kbps)。
クレードル部分には、最大出力1W×2のアンプが内蔵されており、4スピーカーによるサウンドを楽しむことができる。また、ACアダプターが接続されていない場合、ICR-XRS120MFに内蔵されているリチウムイオンバッテリーでも利用可能で、その場合の最大出力は0.2W×2となる。クレードルには、FM用のロッドアンテナが搭載されるほか、AMループアンテナ用のアンテナジャックも装備される。