Googleは6日、都内でモバイルの新機能「Googleゴーグル」やインターネット検索についてのアンケート調査結果などについて記者発表会を行った。会場にはAndroid端末やPCのデモ機が用意されたほか、エイプリルフールの4月1日に発表され話題となった日本語入力キーボードも展示された。
アンケートは1月15日から16日にかけて全国の小学生から50代までの男女を対象に行われ、6,600サンプルが集まった。「インターネット利用の目的」の1位はメールで、以下オンラインショッピング、動画、意味検索の順だった。ただ、学生の利用状況を調べると、男女とも1位が動画だったという。メールよりも利用率が高く、学生がいかにネット動画を視聴しているかが分かる結果となった。また、女子学生の利用が多いのがブログ利用で、4位にランキングされた(全体順位では10位以内にも入っていない)。
普段から携帯電話でネットを利用するユーザーは、自宅でも1日平均37分の時間を費やしていた。また、スマートフォンユーザーのネット利用時間は長く、PCに近い使われ方をしていることが分かった。
「インターネットで検索すること」については、ショッピング、趣味、料理などじっくり調べなければいけないものについてはPCで、天気予報、乗り換え検索など比較的簡単に検索できるものはPCでもモバイルでも利用されていた。
スマートフォンで検索されるものの1位は、地図だった。もともと普通の携帯電話でも地図サービスは利用されていたが、スマートフォンの登場によって、ようやくユーザーのニーズが満たされつつあるようだ。
「便利だと思う検索方法は」の問いでは、写真・画像、声などの割合が多かった。また、「検索エンジンからおススメしてもらいたい情報」には趣味、レストラン、旅行先など選択肢の多いものが目立った。
同社では、アンケートに寄せられた「検索の入力をもっと簡単にして欲しい」「自分に関連性の高い情報を返して欲しい」などの要望をもとに、これからも使いやすいサービスを開発・提供していきたいとの話だった。
その後、会場ではGoogleゴーグルについての説明があった。こちらはまだ開発途中のツールで、グーグル ラボにて実験的に提供中であるという(英語のみ)。観光名所、書籍、芸術作品などを撮影すると、その画像データをもとに検索ができるというもので、上述のアンケート調査「便利だと思う検索方法」の1位だった写真・画像に対応する試みだ。
次に、Googleジェスチャーについての説明があった。こちらもGoogleゴーグルと同様、開発途中だという。タッチパネル全体が文字入力のためのパッドとして利用できるというツールで、電話帳、ブックマーク、アプリ、ファイルなど端末内の情報が簡単に検索できるというものだった。
いかに最適な検索結果を返せるか、という取り組みについて説明があり、会場ではユーザーに有益なローカル情報を提供してくれる「周辺情報検索」(現在、iPhoneのみ対応)と「Local Product Search」(ベータ版、英語のみ)が紹介された。
会場にはデモ機が設置され、来場者は説明にあったアプリを実際に手にとって試すことができた。また、4月1日に発表されたGoogle日本語入力キーボード「ドラムセットバージョン」も展示されていた。