住信SBIネット銀行は1日、「顧客のあらゆる生活の場面を金融面からサポートしていくことを目指す」とし、カード事業へ進出すると発表した。
第一弾として1日から、同社の100%子会社である住信SBIネット銀カードが、クレジットカード業務を開始する。「最後発の銀行系カード会社として、銀行で培ったノウハウ、ネット銀行系ならではの特徴を生かす」としている。
具体的には、提供するクレジットカードで、カード事業運営に関わる全ての業務フローを徹底的に見直す。ローコスト運営によって削減されたコストを、リボ払い・分割払いの手数料の低廉化や、パートナー企業向けのサービスでは、加盟店立替金の精算の早期化などの形で、「可能な限り顧客に還元する」(住信SBIネット銀行)。
事業開始にあたっては、ソニーファイナンスインターナショナルから、17万人を超える顧客を有するCPコスメティクスのクレジットカード会員とその債権を、会社分割の手法により譲渡を受け、顧客数約10万人のカード会社としてスタートする。
住信SBIネット銀カードとしては、「提携パートナー企業の販売金融に幅広く寄与することを目的として、さらなるパートナー企業との提携カード発行を事業の柱として検討・推進していく」。住信SBIネット銀行としては、「プリペイドカード業務など、他のカード事業の展開を目指す」としている。