最新デジカメを"写真好き"の「カメラ女子」に体験してもらう、リレーレポート「カメラ女子・3姉妹」。三番手となるのは、長女のともこ。"仕事道具"としてデジカメを持ち歩くことも多い彼女が今回体験するのはハイスピードカメラ「EX-FH100」。

長女・ともこ
使用機種:EX-FH100


デザイン事務所、雑誌編集社、IT系企業の広報などを経てライターとして独立した"3姉妹"の長女。姉御肌のしっかり者(?)で、柚子胡椒や納豆まで手作りしてしまう家庭的な一面も。EX-FH100で撮影したスカイツリー見学記も掲載中のブログはこちら

広角24mm・光学10倍ズームを搭載し、40枚/秒の連写が可能なハイスピードモデルでは、いつもとは違う撮影シーンが狙えるはず! 「身近な"好き"を撮ろう」のお題のもと、彼女が向かったのは上野公園――。

長女・ともこ写真日記vol.1「つぶらな瞳のニシローランドゴリラに出会う」

カシオの新製品「EX-FH100」をお供に近所の上野公園をおさんぽ。特徴のひとつである高速連写を試すため、スピードのあるものを求めてふらふら。見上げると、早咲きの桜が!

のんびりとした平日午後の公園の昼下がり。オッちゃんが空に向かって食パンをちぎって投げている。見上げると、名も無き鳥が華麗にキャッチ! これはまさに、高速連写向きかも、とすかさずカメラを向けてみた。モードダイヤルはオートのままで「連続撮影切替」ボタンを押すだけで簡単に1枚撮影モードから連写モードへと変わるので操作もかんたん。

EX-FH100はシャッターの全押し前後で0.75秒間~30秒間までの連続撮影ができ、1回の撮影で連続最大30枚まで撮れるので、鳥なんかを撮るのにはちょうどよさそう。そう思いハトの飛び立つ瞬間を撮ろうと格闘すること30分、どうにも人に慣れすぎている上野公園のハトは飛ぶことを忘れてしまったらしい……。

高速連写のサンプル画像としておなじみ「水の入った風船を針で刺すと→風船が縮んで水の球体が浮かぶ」というのを撮ってみたいけど、そんなことをする機会がないよなぁと思いながら……噴水を眺めていた。

さらに被写体を求め上野動物園へ。ゾウのお尻のしわを数えたり、スマトラトラにつれなくお尻を向けられたり……高速連写を利用して、撮った中から一番の迫力ある雄姿を選んでみた。くるくると表情のかわる子どもや、家を走り回るペットなんかの撮影にも最適かも(両者とも身近にいないのでわからないが……)。

ふと視線を感じてズームにしたら、つぶらな瞳のニシローランドゴリラが「アンタ平日の昼間っからさ、幼稚園児の遠足にまざって、いい大人が何をやっているんだい?」と慈愛のまなざしを向けてくれていた。

飛び込むかと見せかけてから、微動だにしなくなってしまったペンギンを(無駄に?)連写していたらSDカードがいっぱいになってしまった…調子に乗ってHD動画も撮りまくったからか。高速連写した画像はグループにまとめられて保存されるので、まとめて削除できるのも助かる。

さて、SDカードは満腹だけどそろそろ私のお腹が減ってきたのでそろそろ帰路に。初めての高速連写、メモリーカードの空き容量を注意しないといけないけれど、これはかなり面白いデジカメだな。

※おまけ…EX-FH100のHD動画ためし撮り「桜木亭のパンダ焼き

ミゾタユキの撮影ワンポイントアドバイス


撮影当日は、ちょうど桜が咲き始めたころでしたね。散歩中に見つけた桜、光学ズーム+デジタルズーム最大で、咲いている花がある部分だけを狙って撮ったのがGOODです。

このカメラは高速連写がもちろん得意だけど、ハイスピード技術を活かした「HS手ブレ補正」を利用すれば、三脚ナシで風景もキレイに撮れちゃうのが特徴。写真をよく見ると、手前のたくさん束になっている花、その奥の枝に咲く花が重なって近く見えますよね。これが望遠(側)レンズ特徴の圧縮効果です。遠くでキレイだと思って近づくと、枝がスカスカして花も数が少なく見えてしまったり……。そういう時は今回のように遠くから望遠(側)で撮ると"密集した華やかさ"を演出することが出来ますよ。

それから、飛び込みそうなペンギンを連写しようと狙った写真(実際、連写したけど飛び込まなかったのですね)。上野動物園のペンギンって、結構ためらいがちに飛び込むんですよね。動く被写体(自分が撮りたいと思うモノや対象を被写体といいます)を撮る時は、被写体の動きを予測、次に撮影の準備をして瞬間を狙います。EX-FH100の場合ではシャッターボタンの手前にある「HS」のボタンを1回押すだけで、ワンショットから高速連写に切り替えられるのでとても便利ですよね。

この写真では、ペンギンが飛び込むだろうと予測して左に空間を空けて撮影しているのがわかります。もう少し体が傾いていたら、いよいよ飛び込むタイミングになっていたと思います…残念! 失敗しても連写した写真が1つのグループにまとまっていて削除しやすいので、失敗を恐れずにどんどん撮影してみてくださいね。また、連写した写真は全画像保存のほか、必要な画像だけを選択保存することもできるのでSDカードの容量に合わせて画像保存の設定を変えてみるのもひとつの手です。