米AMDは31日(現地時間)、グラフィックスカード1枚で最大6画面のマルチディスプレイ出力が可能な「ATI Radeon HD 5870 Eyefinity 6 Edition」(開発コードネーム: Trillian)を正式発表した。6系統のMini DisplayPortを備え、最大6画面、解像度7,680×3,200ドットの表示をサポートする。
その存在自体は昨年から明らかにされていたGPUだが、ついに正式発表となった。これにあわせて、主要カードベンダーより製品のリリース情報の公開もはじまっている。日本国内向けとしては、今週末にかけて発売が予定されており、店頭予想価格は6万円~7万円程度と見られる。
主な仕様は、グラフィックスメモリの容量が2GBへと増やされている以外は、既存の「ATI Radeon HD 5870」と同等で、SP数が1,600基、テクスチャユニット数が80基、ROP数が32基で、GPUコアクロックが850MHz、メモリクロックが1,200MHz(データレート4,800MHz)。メモリタイプはGDDR5 SDRAM、接続バス幅は256bit。消費電力は最大188Wで、アイドル時は27W。ほか、補助電源は6ピン+8ピンという構成。