日産自動車は、同社初の量産電気自動車(EV)「リーフ」の予約注文受付を4月1日より開始すると発表した。発売は本年12月を予定している。価格は376万円からだが、2010年度もEV補助金制度が続くことを前提にすると1台あたり約77万円の補助が受けられ、購入者の負担は299万円になる。さらにエコカー減税にも適合している(免税)。同車は今後北米・欧州においても価格が発表され、予約注文の受付を開始する。
リーフはリチウムイオンバッテリー搭載した量産電気自動車。6年間の保有を前提に同クラスのガソリン車と比較した場合、燃料代(電気代)は8万6000円となり、ガソリン車の67万円に比べて圧倒的に安い。車両価格を含めた6年間の総支払い額は、同クラスのガソリン車とほぼ同等となるという(数値は月1,000km走行を前提とした日産試算値)。国内における2010年度の販売台数は6,000台を目標としている。
電気自動車に必須の充電施設については、日産ディーラーが窓口となり、戸建て住宅への充電設備工事の取次ぎを行なう。合わせて12月の発売までに、日本全国の日産ディーラー全店舗(約2,200店)に200Vの普通充電設備を設置し、その内の約200店舗には急速充電器も設置する。これにより「リーフ」で日本中をドライブできる環境を整えるとしている。また、日産は従来品の半額程度となる急速充電器を開発。市販も計画している。