そこで、プレミアムオートとオートを状況に応じて使い分けることをオススメしたい。また、細かい話だが、プレミアムオートはバッテリー消費量もやや多い。バッテリー残量が少ないときは「ここ一番!」というシーンに限定して使うのもポイントだ。
普段使う機能は、電源を切っても覚えておいてほしいもの。モードメモリを使えば、デフォルトでオンになる機能を細かく選択することができる |
再生時の情報表示画面。ISOとF値、シャッター速度、モード、フラッシュ、ホワイトバランスなどが目立つようにレイアウトされているのが嬉しい |
ただし、連写重視派はエクシリムシリーズの中でも「ハイスピードエクシリム」の名を冠するモデルを最初からチョイスするだろうし、バッテリー容量に関しても、EX-Z2000は最大およそ500枚もの撮影が可能なほどの低電力設計。"撮る前にしっかりと充電"さえ心がけておけば、撮影中、バッテリー残量に気を使うことはまずないのだが。
選択消去画面では、複数の写真にチェックを付けた後、ベストショットボタンで削除を決定する。誤って削除を実行してしまわないための工夫だ |
再生画面から写真を補正することも可能。実際にプレビューで確認しながら補正処理をおこなえる |
もうひとつ重要な点として、プレミアムオートはISOのコントロールが効かないことを覚えておきたい。たとえば、プレミアムオートで夜景を撮る場合、カメラが勝手に高感度を選択してしまうことがままある(光源の輝度が高い場合や「夜景+三脚」が検出された場合は、低感度が選択されることもある)。これは手ブレを防ぐための当然な仕様だ。それに、EX-Z2000はコンパクト機とは思えないほど高感度性能も高い。とはいえ、少しでも画質向上を考えるなら、より確実に低感度での長時間露光をおこないたいところだ。したがって、三脚を使って夜景を撮る場合は、ベストショットの「夜景」を選択し、ISOを64に設定する方が安定して高画質を得ることができるのだ。
プレミアムオート固定で、感動的な写真をどんどん量産する。それが、このカメラの正当かつ基本的な使い方であり、楽しみ方だと思う。しかし、上記のようにそれぞれのモードの性格を知り、使い分けることで、EX-Z2000のさらなるスペックを引き出すことができるのだ。…つづきを読む