CTIA Wireless 2010では、様々な企業が意欲的な新製品を展示していた。中でも目立っていたのがAndroidスマートフォンだ。それらの中からいくつかの製品を写真で紹介する。

京セラのAndroidスマートフォン「Zio」

米Kyocera Communicationsの「Zio」は、OSにAndroid 1.6を搭載したスマートフォン。3.5インチのワイドVGA(480×800ピクセル)TFT液晶、ディスプレイ下にタッチセンサーで操作するホームボタンを搭載する。ポインティングデバイスはトラックボール。通信方式はCDMA 2000 EV-DO Rev.Aに対応する。本体上面から側面のカラーは光沢感のあるピアノブラック、背面も同じくブラックだが握りやすいように滑り止め効果のあるつや消し素材が採用されている。UIはAndroidの標準で、OSは発売時には最新のものにアップデートされる可能性もあるという。

日本のイメージを出しているZio展示コーナー

本体は105gと軽量。高級感のある表面

メニューなどはAndroid標準のUI

厚みは12.2mm

背面は滑り止め効果のある素材を採用

Androidのマスコットも登場

HTC、WiMAX対応Android端末「HTC EVO 4G」

HTCブースでは、WiMAXとCDMA2000のデュアルモードに対応したAndoroid端末「HTC EVO 4G」と外付けのカバーがケース内に展示されていた。HTC EVO 4Gは、Sprintがこの夏から北米でサービスインするWiMAXサービス向けの端末。WiMAXはデータ通信のみ対応で音声はCDMA2000を利用する。なおSprintはWiMAXを4Gと呼んでいる。外付けカバーは参考商品で製品化は未定、バッテリーを内蔵している。またブース内にはSprintの担当者が常駐しており、関係者向けに開発中の実機のデモが行われていた。

4G/3G両対応を売りとするHTC EVO 4G

関係者向けには実機のデモが行われていた

Motorola、世界初のiDEN対応Android端末「Motorola i1」

Motorolaは、プッシュトゥートーク(PTT)に対応したAndroidスマートフォン「Motorola i1」を展示。Android OS 1.5を採用端末で、ディスプレイサイズは3.1インチ(320×480ピクセル)を搭載。ブラウザはOpera miniを標準搭載している。寸法・重量は58×118×12.8mm・131g。発売は今年の夏を予定。なお、PTTの通信方式はiDENを採用している。北米ではiDENは運転手などのプロフェッショナルユースに多様されているとのことで、そのためMotorola i1はMIL-STD-810F準拠の耐衝撃・耐塵・耐振・耐湿性能などを備えている。

Motorola i1

背面素材も硬質で全体的にしっかりした造り

PTTに対応。作業中に通話が入ると画面が切り替わる

会場外に設置された広告。タフさをアピールしている

Alcatel、縦型フルキーボードAndroid端末「Tribe DROID」

Alcatelの「Tribe DROID(OT-980A)」は、手軽にインターネットを利用するための端末。SNS関連アプリが8種類プリインストールされている。発売は9月の予定で、詳細なスペックは現時点では未定とのこと。なお通信方式はW-CDMA/GSMに対応し、ヨーロッパやアジアでの発売を予定しているとのことだ。

AclatelのOT-980A

縦にスライドするとQWERTYキーボードが現れる

カシオ、横向きに開ける「G'zOne Brigade」

カシオ計算機の「G'zOne Brigade」は同社のタフネス端末「G'zOne」シリーズの5機種目の製品。こちらはスマートフォンではなく多機能携帯電話である。通信方式はCDMA2000 EV-DO Rev.A。3月12日からVerizon Wirelessより発売されている。シリーズ初の横開き型のQWERTYキーボードを搭載した端末。閉じた状態では携帯電話、開いた状態ではフルキーボードと横長の画面を利用してメッセージやメール、Webが利用しやすいスタイルになる。タフネスの証としてIPX7相当の耐水性能、MIL-STD-810F準拠の耐衝撃・耐塵・耐振・耐湿・耐塩害・耐日射性能を備える。また1440mAhの大容量電池を搭載することで連続待受時間約760時間、連続通話時間約310分の長時間利用を実現している。

現地代理店ブースでカシオの現行モデルを紹介

G'zOne Brigade

側面にはヒンジがある

開くとQWERTYキーボードが現れる