山口フィナンシャルグループは26日、同日開催の取締役会において、北九州市に本店を置く新銀行を設立するための具体的な準備に着手することを決議したと発表した。

山口フィナンシャルグループは、傘下に100%出資子会社である山口銀行ともみじ銀行を有している。

今回山口フィナンシャルグループでは、山口県と広島県と並ぶもう一つの主要営業エリアである北九州市を中心とする北部九州において、「地域密着型金融をよりきめ細かく実践するため」(同社)、北九州市に本店を置く新たな銀行を設立することにした。

新銀行の商号は「北九州銀行(仮称)」で、本店所在地は「福岡県北九州市小倉北区堺町1丁目1-10(予定)」(現在の山口銀行北九州支店所在地)。株主構成は山口フィナンシャルグループ100%。

新銀行設立にあたっては、事前に準備会社を設立し、山口銀行の九州域内における事業を分割し当該準備会社に承継させる「吸収分割」の手法を用いる予定。個人向け店舗を主体とし、北九州市を中心とする北部九州に10カ店程度を新設する予定となっている。

今後、2010年10月をめどに山口フィナンシャルグループの子会社として準備会社を設立し、当局から銀行免許を取得することを前提として、2011年度中の開業を目指す。