富士通は25日、FOMA携帯電話の新製品「docomo PRIME series F-04B」(富士通製)の実演デモおよびタッチ&トライイベントを行った。本端末はディスプレイユニットとキーユニットを分離できるセパレートスタイルを実現したユニークな製品。

タッチパネルケータイとしても使え(左)、スライドさせれば10キーも利用可能に(中央)、セパレートさせれば独立したQWERTYキーユニットで文字が打てる(右)。この場合、通信はBluetoothで行われる

分離したディスプレイユニット側のみでの利用も可能で、薄さ9.8mmのフルタッチケータイとしてワンセグの視聴、カメラ撮影、ブラウザの閲覧、メールの送受信など一通りの機能が利用できる。また、電話機能はキーユニット側にあるので、通話しながらディスプレイで電話帳を見たり、スケジュールの確認をしたりすることも可能だ。タッチパネルにはバーチャルキーも表示できるので、電話中にネットで調べものをするときに便利だろう。なお、通話状態になると片手操作のしやすいUIの「通話中ランチャー」が自動的に立ち上がるので、これらの「ながら通話」もストレスなく行える。

キーユニットはQWERTYキーの下に10キーが隠れている構造になっている(左)。会場では、実際に通話をしながらディスプレイを操作するデモも行われた

そのほか、ディスプレイ上部にある内側カメラを使えば、相手の声が周囲に漏れることを心配することなくテレビ電話を利用することもできる。通話機能以外では、ディスプレイユニットを離れた場所に置いてワンセグのリモコンとして、iアプリの直感ゲームのコントローラーとして、またはカメラのリモコンシャッターとしてキーユニットを操作する使い方なども考えられる。

両手が使えるので長文メールを作成するときや、ケータイゲームをするときなどにも便利(左)。QWERTYキーボードではSh、Ctrキーなどを使ってPCと同じ要領でショートカット機能を利用することができる

ディスプレイ部はスーツの胸ポケットに入るくらい薄い(左)。メインカメラは有効1,220万画素のCMOSカメラ(顔検出AF対応)を搭載している

また、本端末の発売に合わせて別売りで小型プロジェクターも発売される。これをディスプレイユニットに装着すれば、壁に写した大画面映像を利用できるようになる。

プロジェクターユニットF01。小型なので持ち運びにも便利

ディスプレイユニットに表示できるものなら何でも投影できるので、ワンセグ、写真、動画、ゲーム、PCドキュメント(PDF/Word/Excel/PowerPoint)などのコンテンツで利用が可能だ。会社の会議に使用するだけでなく、大人数でワンセグを楽しんだり、対戦ゲームをしたり、夜に寝ながら天井に映したりなどといった様々な利用方法が考えられる。今後、同社ではこういったディスプレイユニットに接続できるオプションユニットの種類を増やしてゆくという。

最大66インチの大画面で投影可能。投影された画面は、ワンセグの字幕もはっきりと読めるほど鮮明だった

主な仕様
サイズ 約51×114×20(最厚部約19.6)mm
重さ 約169g(ディスプレイユニット:約87g/キーユニット:約82g)
カメラ 有効1,220万画素CMOS(顔検出AF対応)
外部メモリ microSD(最大2GB)/microSDHC(最大16GB)
メインディスプレイ 約3.4インチワイドフルワイドVGA(480×960ドット)TFT液晶
カラー BLACK、WHITE