女優の宮崎あおいが25日、都内で行われた主演映画『ソラニン』(4月3日公開、三木孝浩監督)の試写会イベントに、共演の高良健吾、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)らと共に出席した。

映画『ソラニン』試写会イベントに出席した宮崎あおい

浅野いにおの人気コミックを映画化した同作は、OL2年目で将来に希望が持てず会社を辞めたヒロイン・芽衣子(宮崎)と、音楽の夢を諦めきれずフリーターをしながらバンド活動を続ける恋人・種田(高良)の二人を中心に、夢と現実のはざまで揺れる若者特有の不安定さを描く青春恋愛映画。会場には、これから一歩を踏み出す若者にちなんで、今春、卒業を迎える約500人が招待された。

宮崎は卒業生たちに「これから新しいことを始めたりすると、きっといろんな壁にぶつかることもあると思いますが、悩んだりへこんだりした時も、自分と向き合って目の前の壁を思い切り登って前に進んで欲しい。たくさんの経験をしてください」とエールを送った。また、自身の一歩踏み出したエピソードについては、「今まで悩むということはなかったんですが、去年24歳という歳になっていろんなことに悩むようになりました。大好きなことだから悩むんだと思うので、上手に乗り越えていきたいなと思っています」と振り返り、「本当に数日前ですがウクレレを始めました。学ぶのは楽しいので、上達して歌って弾けるようになりたい」と笑顔で抱負を語った。

イベントでは、会場の卒業生の中から抽選で1名に、卒業証書と劇中で使われたフェンダー社のギター「ムスタング」がプレゼントされた

突然の登場に会場から大歓声が上がったアジカンの4人。原作の「ソラニン」の詞に曲をつけた後藤は、「マンガの詞に曲をつけるとは思ってなかったので、びっくりしました。でも嬉しいですね!」と喜びを語った

この日、イベントには、映画のメインテーマ「ソラニン」とエンディングテーマ「ムスタング」を書き下ろした人気バンド・アジアン・カンフー・ジェネレーションの4人もサプライズゲストとして登場。劇中、宮崎も「歌」に初挑戦し、この「ソラニン」を熱唱するが、「わたしが歌うんだと分かったときは、どうしよう! っていうのが一番でしたね(笑)。本当に素晴らしい曲なので、わたしが歌うことで壊しちゃいけないと思って、とにかく恥ずかしくない歌を歌わなきゃと思いました。ラストシーンでは、種田に私の思いが届くように思いを込めて歌いました」と心境を明かすと、メンバーの後藤正文(Vo&G)は「うれしいの一言ですね。今のコメントを録音して、携帯の着ボイスにしたかった(笑)」とハニカミ、会場の笑いを誘った。

映画『ソラニン』は、4月3日(土)より全国ロードショー