スタンダード&プアーズは25日、新生銀行とあおぞら銀行の長期カウンターパーティ格付けを、「BBB+」に据え置き、引き上げ方向の「クレジット・ウォッチ」(CW)を解除したと発表した。

長期カウンターパーティ格付けのアウトルックはともに「安定的」。

CW解除は、スタンダード&プアーズが新生銀行の2010年3月期の業績見通しが悪化しているとの見方を強め、同行のスタンドアローン評価(同行自身に対する信用力評価)を引き下げたことによるもの。

スタンダード&プアーズでは、あおぞら銀行に比べて資産規模の大きい新生銀行のスタンドアローン評価が低下したことで、仮に両行の合併が実現し、統合行の格付けに政府支援要因を織り込んだとしても、両行の現在の格付けを上回る可能性が低下したと判断した。

両行の長期格付けは、統合行の格付けに政府支援要因を織り込むことによる格上げの可能性を反映して、合併の基本合意が発表された2009年7月1日以降、CWに指定されていた。