三洋電機は25日、洗濯乾燥機「AQUA」の新モデル「AWD-TQ900」「AWD-TQ80」を発表した。発売は5月21日を予定。価格は、AWD-TQ900が21万円、AWD-TQ80が178,000円となっている。

「アクアループダイレクト」により、縦型ながらドラム型のAQUAと同レベルの節水性を実現した「AWD-TQ900」

AQUAシリーズは、風呂の残り水により、使用する水の量を減らす洗濯機。再利用する水を浄化するためのオゾン発生器を備えているが、そのオゾンを使用することで、水洗いできない衣類などの除菌/消臭を行う「エアウォッシュ」機能も大きな特徴となっている。

従来のAQUAシリーズはドラム型のモデルのみがリリースされていた。同社によると、これは、ドラム型とと比べて洗濯槽の密閉度が低い縦型の洗濯機では、今まで、基準とされているオゾンの放出量を満たすことができなかったためだという。新モデルでは、この点をクリア。「アクアループダイレクト」を搭載したAWD-TQ900では、使用水道水5Lという、ドラム型のAQUAと同じレベルの節水性を縦型で実現している(AWD-TQ80にはアクアループダイレクト機能は搭載されていない)。

また、エアウォッシュ機能には、縦型だからこそ実現できる「エアウォッシュハンガー」をプラス。また、乾燥時の除湿の方式に、新方式の「エアループ除湿乾燥」を採用。一般的に、縦型洗濯乾燥機では、乾燥時の排気は、そのまま室内に出す「排気乾燥方式」か、あるいは水道水によって冷やすことで除湿してから排出する「水冷式除湿」の2とおりの方式が利用されている(ドラム型ではヒートポンプによる除湿を採用しているモデルもあるが、縦型の洗濯乾燥機では、ヒートポンプを収納するスペースを確保することが難しいとのことだ)。エアループ除湿乾燥は、空冷式の除湿乾燥。水道水を使用せずに、排気中の湿気を取り除くことが可能だ。乾燥の効率的には水道水を使用した水冷式には及ばないが、従来の排気乾燥方式よりは上回るという。もちろん、水冷式とは異なり、水道水を使用しないという点が大きなメリットとなる。

洗濯/脱巣容量はAWD-TQ900が9kgでAWD-TQ80が8kg。乾燥容量は、AWD-TQ900が5kg、AWD-TQ80が4.5kgとなっている。サイズは、両モデルとも、幅616mm×高さ1015mm×奥行き640mm。